【エルムS】過去傾向・狙い馬プロファイル

ダート重賞路線の整備を目的に1996年に創設された3歳以上のGⅢ戦。第1回は函館競馬場にて「シーサイドステークス」という名称で実施されたが、翌年の第2回目よりは開催場が札幌競馬場に変更された(札幌→函館から函館→札幌への開催順変更に伴う措置)ことに伴い現行の「エルムステークス」へと改称。

エルムS 過去レースのラップタイム

馬場1003005007009001100130015001700
20026.910.911.911.912.112.312.412.712.5
20036.811.712.012.312.212.012.312.312.2
20047.010.711.812.312.512.511.912.012.5
20057.011.311.612.212.312.612.312.413.2
20066.810.911.912.312.412.412.112.012.2
20076.911.412.112.312.812.612.111.311.8
20086.711.311.612.312.412.012.112.012.5
新良200912.511.112.313.513.112.512.211.412.4
20106.811.112.112.612.312.212.211.912.3
20116.611.511.912.412.612.312.312.012.6
20126.611.012.112.212.012.012.311.612.4
函重20136.910.911.612.212.311.911.912.012.4
20146.810.812.012.112.111.812.011.812.5
20156.911.011.812.312.111.811.912.013.3
20166.711.412.212.612.312.012.011.912.4
20176.810.611.812.311.911.611.711.812.4
20186.611.011.912.112.211.511.512.113.1
20196.510.611.411.912.112.112.312.412.6
20206.711.211.412.412.312.212.211.712.3
函良20216.811.512.011.912.112.012.412.912.9

先行馬が圧倒的に有利なコースであるだけに、スタートからの隊列争いは激しくなる傾向が強い。札幌競馬場は他のローカル場に比べコーナーも緩やかなので、2コーナー入り口くらいまで隊列争いが続くことも珍しくない。その後は平均12秒前後のラップが淡々と続く持久力戦。馬場が湿った場合には向正面からの時計がさらに早くなりかなりタフなペースになる傾向にあるといえる。

1-3着馬の脚質分布

「直線入り口で前(好位)にいる」ことが重要なコースではあるが、過去20年で「逃げ切り勝ちはゼロ」。スタートから厳しいペースになる傾向が強いため「逃げ切る」ことの難しいレース。また、後続の馬も速いペースの追走に足を使わされることになるため「短い直線だけ」で差し切るのも難しい。テンに遅い馬であれば向正面後半くらいからポジションをあげていける機動力(長い脚)が必要。

エルムS 枠番・馬番別の傾向

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 1- 0- 2-14/17 5.9%
5.9% 17.6%
2枠 1- 2- 0-14/17 5.9% 17.6% 17.6%
3枠 1- 2- 3-14/20 5.0% 15.0% 30.0%
4枠 3- 3- 2-23/31 9.7% 19.4% 25.8%
5枠 4- 4- 1-24/33 12.1% 24.2% 27.3%
6枠 2- 1- 4-27/34 5.9% 8.8% 20.6%
7枠 3- 2- 2-27/34 8.8% 14.7% 20.6%
8枠 2- 3- 3-26/34 5.9% 14.7% 23.5%
馬番着別度数勝率連対率複勝率
1番  1-  0-  2- 14/ 175.90%5.90%17.60%
2番  1-  2-  0- 14/ 175.90%17.60%17.60%
3番  0-  1-  3- 12/ 160.00%6.30%25.00%
4番  3-  1-  1- 12/ 1717.60%23.50%29.40%
5番  2-  3-  1- 11/ 1711.80%29.40%35.30%
6番  1-  2-  1- 13/ 175.90%17.60%23.50%
7番  1-  2-  0- 14/ 175.90%17.60%17.60%
8番  3-  1-  2- 11/ 1717.60%23.50%35.30%
9番  0-  0-  2- 15/ 170.00%0.00%11.80%
10番  3-  2-  1- 11/ 1717.60%29.40%35.30%
11番  0-  1-  2- 14/ 170.00%5.90%17.60%
12番  0-  1-  2- 13/ 160.00%6.30%18.80%
13番  2-  1-  0- 11/ 1414.30%21.40%21.40%
14番  0-  0-  0-  4/  40.00%0.00%0.00%
偶数 11-  9-  7- 78/10510.50%19.00%25.70%
奇数  6-  8- 10- 91/1155.20%12.20%20.90%
大外  1-  2-  0- 14/ 175.90%17.60%17.60%

全体傾向としては「中から外目」が優勢。狭いところに閉じ込められるリスクのある枠は割引。また、1コーナーまでの距離が短いため外過ぎる枠も距離ロスのリスクが高い点にも注意しておきたい。

エルムS 人気別の傾向

1番人気は過去20年で5勝、過去10年では2勝、2着も過去20年で2回、過去10年で1回では、連軸としての信頼度が高いとはいえない。ただ複勝率は過去20年・過去10年ともに60%をキープしているので馬券から無視するのは危険で「相手に抑える」という扱いがよさそう。2番人気は過去10年で連対率5割で配当妙味を考えれば軸はこちら。フルゲート14頭のコースなので10番人気以下が馬券になるケースは多くなく、基本的には中穴同士の組み合わせまでのレース。

エルムステークス 前走レース(ローテーション別)の傾向

前走レース名着別度数勝率連対率複勝率
マリーンH 5- 2- 0-27/3414.70%20.60%20.60%
しらかばH 2- 1- 4-17/248.30%12.50%29.20%
安達太良1600 2- 0- 0- 2/ 450.00%50.00%50.00%
平安SG3 1- 2- 2- 4/ 911.10%33.30%55.60%
ブリーG2 1- 2- 1-10/147.10%21.40%28.60%
マリーン 1- 1- 3-22/273.70%7.40%18.50%
マーキG3 1- 1- 3- 6/119.10%18.20%45.50%
クラスG3 1- 1- 0- 3/ 520.00%40.00%40.00%
東海SG2 1- 0- 1- 2/ 425.00%25.00%50.00%
ユニコーG3 1- 0- 0- 1/ 250.00%50.00%50.00%
フェブラG1 1- 0- 0- 1/ 250.00%50.00%50.00%
ダイオG2 1- 0- 0- 1/ 250.00%50.00%50.00%
東京大G1 1- 0- 0- 0/ 1100.00%100.00%100.00%
ジュライ 1- 0- 0- 0/ 1100.00%100.00%100.00%
プロキオG3 0- 2- 0- 9/110.00%18.20%18.20%
アンタレG3 0- 1- 1-11/130.00%7.70%15.40%
帝王賞G1 0- 1- 0- 5/ 60.00%16.70%16.70%
大沼S(L) 0- 1- 0- 1/ 20.00%50.00%50.00%
大沼SH 0- 1- 0- 2/ 30.00%33.30%33.30%
関越S 0- 1- 0- 1/ 20.00%50.00%50.00%
漁火S1600 0- 1- 0- 0/ 10.00%100.00%100.00%
ダービーHG3 0- 1- 0- 0/ 10.00%100.00%100.00%
アンタレHG3 0- 1- 0- 0/ 10.00%100.00%100.00%
報知杯H1600 0- 0- 1- 2/ 30.00%0.00%33.30%
ジャパG1 0- 0- 1- 1/ 20.00%0.00%50.00%
名古屋G3 0- 0- 1- 0/ 10.00%0.00%100.00%
大沼S 0- 0- 1- 0/ 10.00%0.00%100.00%
JCDG1 0- 0- 1- 0/ 10.00%0.00%100.00%

過去10年で5勝をあげている前走マリーンS組が中心も、同じ函館ダート1700mで実施される大沼ステークス組の成績も悪くない。マリーンS組は前走好走がエルムSの基本条件(下記参照)。また、コースの大きい主場競馬場よりもローカル競馬場での競馬からの臨戦となる馬の方が優れている傾向があることにも注目。

【参考】前走マリーンS組 マリーンSでの着順別着度数

エルムS 年齢・性別の傾向

年齢着別度数勝率連対率複勝率
3歳  1-  1-  1-  6/  911.10%22.20%33.30%
4歳  8-  2-  5- 29/ 4418.20%22.70%34.10%
5歳  8-  8-  6- 46/ 6811.80%23.50%32.40%
6歳  3-  3-  7- 60/ 734.10%8.20%17.80%
7歳  0-  5-  0- 32/ 370.00%13.50%13.50%
8歳  0-  1-  0- 18/ 190.00%5.30%5.30%
牝馬  1-  0-  0- 10/ 128.30%8.30%8.30%

4・5歳が8勝ずつで特に2着も8回ある5歳が中心世代。3歳は1勝、6歳は3勝。7・8歳馬も2着が6回あり無視は禁物も勝ち馬がないという点は抑えておきたい。牝馬は、12頭が出走して馬券絡みは1勝のみ。

エルムS 負担重量(斤量)別の傾向

3歳53kg、4歳以上56kg(牝馬2kg減)を基本重量とするグレード別定(1年以内のG1(牝馬限定戦除く)勝3kg増、牝馬限定G1またはGⅡ勝2kg増、牝馬限定GⅡまたはGⅢ勝1kg増、1年以上前のG1(牝馬限定戦・2歳戦を除く)勝ち2kg増、牝馬限定G1またはGⅡ勝1kg増(2歳戦を除く))
最も成績がよいのは基準+2kg(59kg)のいわゆる「GⅠ馬」で連対率・複勝率は50%を超えている。58kg組も2勝2着2回3着4回で57kg・56kgよりも好成績。特に、ダート重賞常連のいわゆる「古豪」が背負い慣れた重量を負担する分には割引の必要なしと考えて良い。

【参考】エルムS(過去10年)58kg以上の斤量の馬の年齢別傾向

エルムS 種牡馬別の傾向

ディープインパクト産駒が3勝で、これはダート重賞としては非常に珍しい(札幌ダート1700はディープインパクト産駒の好走例が多いコース)。また、全体的にはダート1800mで強いタイプよりは、もう少しスピードよりの種牡馬の方が好成績を残している点も抑えておきたい。

エルムS 騎手別の傾向

騎手着別度数勝率連対率複勝率
岩田康誠 5- 1- 0- 4/1050.00%60.00%60.00%
藤田伸二 2- 0- 1- 7/1020.00%20.00%30.00%
横山典弘 2- 0- 0- 9/1118.20%18.20%18.20%
横山和生 1- 2- 0- 3/ 616.70%50.00%50.00%
安藤勝己 1- 1- 1- 2/ 520.00%40.00%60.00%
C.ルメー 1- 1- 0- 3/ 520.00%40.00%40.00%
津村明秀 1- 0- 1- 4/ 616.70%16.70%33.30%
北村宏司 1- 0- 1- 3/ 520.00%20.00%40.00%
松田大作 1- 0- 1- 1/ 333.30%33.30%66.70%
池添謙一 1- 0- 0- 8/ 911.10%11.10%11.10%
内田博幸 1- 0- 0- 2/ 333.30%33.30%33.30%
柴田善臣 1- 0- 0- 2/ 333.30%33.30%33.30%
藤岡康太 1- 0- 0- 1/ 250.00%50.00%50.00%
黛弘人 1- 0- 0- 1/ 250.00%50.00%50.00%
藤岡佑介 0- 3- 1- 2/ 60.00%50.00%66.70%
幸英明 0- 2- 0- 3/ 50.00%40.00%40.00%
吉田豊 0- 2- 0- 1/ 30.00%66.70%66.70%
四位洋文 0- 1- 1- 9/110.00%9.10%18.20%
蛯名正義 0- 1- 0- 5/ 60.00%16.70%16.70%
古川吉洋 0- 1- 0- 4/ 50.00%20.00%20.00%
伊藤直人 0- 1- 0- 2/ 30.00%33.30%33.30%
佐藤哲三 0- 1- 0- 1/ 20.00%50.00%50.00%
岡部幸雄 0- 1- 0- 1/ 20.00%50.00%50.00%
赤木高太 0- 1- 0- 0/ 10.00%100.00%100.00%
山口竜一 0- 1- 0- 0/ 10.00%100.00%100.00%

過去20年で岩田康が5勝と相性がよい。他では横山和・藤岡佑が3連対。また、道営ジョッキーの一発にも注意したいレースでもある。

エルムS 狙い馬のプロファイル

  • マリーンSを上がり1・2位かつ先行で勝ち負けした馬
  • 前走福島ダート1700mの馬
  • 母父サドラーズウェルズ系の馬