【CBC賞】過去レースの傾向と分析

サマー・スプリントシリーズの第2戦。レースの創設は1965年、当初はダート1800mで実施されていたが、中京競馬場に芝コースが設置されたことをうけ1970年からは芝1800mに変更。その後1400mへの距離短縮を受け1981年からは芝1200mの古馬重賞として今に至る。また、グレードや施行時期の変更も多く、1990年~2005年はGⅡとして実施されていたが2006年からはGⅢに格下げ。また、開催時期も創設当初は年末であったが夏開催、冬開催と変更を経て、2006年からは6月開催、2012年からは7月開催へと変更されいまに至る。2021年・2022年は京都競馬場改修工事に伴う変則開催のため小倉芝1200mにて開催。
今回は、ハンデGⅢとなった2006年以降の過去レース結果に基づいてレース傾向を紹介。

CBC賞 過去レースのラップタイム

馬場20040060080010001200
200611.8010.5011.0011.4012.0012.30
200712.0010.6011.3011.5011.8011.90
200812.0010.6011.4011.4011.0011.60
200912.0010.5011.2011.2011.5011.60
201012.2011.0011.1011.4011.0012.20
201112.1010.6011.1011.2011.1012.00
201212.0010.6011.1011.2011.3012.50
201312.0011.1011.1010.8011.0012.00
201412.1011.0011.1011.3011.4011.70
201511.9010.4011.1011.2012.3012.20
201612.2010.7010.9010.9010.8011.70
201712.0010.5010.7011.1011.1012.60
201811.9010.3010.5010.9011.5011.90
201912.4011.0011.5011.2011.3012.40
202012.0010.7010.8011.1011.7012.40
202111.6010.0010.7010.9011.1011.70

通常の開催場となる中京競馬場開催時の良馬場平均と2021年を比較したグラフ。中京1200mと小倉1200mの違いがよくでているといえるが、2021年のCBC賞は異常なレベルの超・超高速馬場で行われたことに注意が必要(レコード決着だが基準タイムレベルではDランク相当なほどの超・超高速馬場)。

CBC賞 1~3着馬の脚質分布

軽量馬も少なくない短距離ハンデ戦ということもありテンの3Fはかなり早いペースで流れる傾向が強い。そのため差し(追い込み馬)が台頭しやすいレースであることは押さえておきたい。特に3着馬は圧倒的に後ろからの馬が優勢の傾向が顕著。

CBC賞 人気別の傾向

ハンデGⅢとなった2006年以降の16年で1番人気は3勝、直近過去10年では2勝2着1回複勝率40%と信頼度は低め。それなら複勝率70%の2番人気や複勝率50%のからの馬券の方が妙味が高い。また、11番人気以下の馬券に絡む年も少なくない。軽量の逃げ馬・追い込み馬などには警戒が必要。

CBC賞 前走レース(ローテーション)別の傾向

高松宮記念組が2勝2着2回。ただし回収値は高くなくその見極めが馬券検討の大きなポイントになる。前走3勝クラスからの馬がハンデの利を活かして馬券に絡むケースが多いほか、前走1400mからの距離短縮組にも警戒が必要。

CBC賞 負担重量(斤量)別の傾向

重いハンデを背負わされるだけの実績馬が出走してきたときには素直に信頼できるレースといえるがそもそも出走例が多くない。回収率も考慮にいれると狙い目はハンデ55kgの馬。

CBC賞 年齢・性別の傾向

年齢着別度数勝率連対率複勝率
3歳  0-  3-  0- 19/ 220.00%13.60%13.60%
4歳  3-  2-  2- 32/ 397.70%12.80%17.90%
5歳  8-  6-  5- 51/ 7011.40%20.00%27.10%
6歳  5-  2-  6- 59/ 726.90%9.70%18.10%
7歳  0-  3-  2- 24/ 290.00%10.30%17.20%
8歳  0-  0-  1- 16/ 170.00%0.00%5.90%
牝馬  5-  5-  4- 69/ 836.00%12.00%16.90%

ハンデ戦になってからの16年で5歳馬が8勝、ついで6歳馬が5勝ち。軽ハンデも見込まれて人気になりやすい3歳馬は0勝・2着3回とやや苦戦傾向。牝馬は2006年からの16回で5勝、過去10年で3勝しているが、出走頭数も多いため牝馬だからということだけでは狙いづらい。

CBC賞 狙い馬のプロファイル

  • 前走1400mから距離短縮となるハンデ55kgの5歳馬
  • 早い時計の決着に実績のある馬