東京大賞典 過去傾向

東京大賞典は大井ダート2000mで行われる国際GⅠです。このページでは2006~2025年の20開催の優勝馬を長期で確認し、所属・人気などの集計は2015~2025年の11開催、ラップ・残り600m地点・上がり3Fの詳細分析は2022~2025年の4開催を使います。大井競馬場2000mコース解説もあわせて確認できます。

先に結論

  • 2006~2025年の勝ち馬20頭はJRA19頭、大井1頭。2025年ディクテオンが、地方馬として2005年アジュディミツオー以来20年ぶりに優勝しました。
  • 2015~2025年の11開催では3着以内33頭中29頭がJRA所属。JRA中心の構図は続きますが、2025年に勝利所属が変わりました。
  • 2015~2025年の勝ち馬11頭中10頭が5番人気以内。例外は2025年7番人気ディクテオンです。
  • 2022~2025年の勝ち馬4頭は、残り600m地点8位・7位・2位・5位と位置が異なりますが、4頭すべて上がり3F1位でした。
  • 同じ4頭は残り600m地点で先頭から0.7秒・0.8秒・0.1秒・0.6秒。すべて1秒以内で勝負圏へ入っています。

目次

過去20年の勝ち馬

年勝ち馬性齢所属人気タイム
2006ブルーコンコルド牡6JRA32:03.5
2007ヴァーミリアン牡5JRA12:03.2
2008カネヒキリ牡6JRA22:04.5
2009サクセスブロッケン牡4JRA22:05.9
2010スマートファルコン牡5JRA12:00.4
2011スマートファルコン牡6JRA12:01.8
2012ローマンレジェンド牡4JRA22:05.9
2013ホッコータルマエ牡4JRA12:06.6
2014ホッコータルマエ牡5JRA12:03.0
2015サウンドトゥルーセン5JRA32:03.0
2016アポロケンタッキー牡4JRA52:05.8
2017コパノリッキー牡7JRA32:04.2
2018オメガパフューム牡3JRA32:05.9
2019オメガパフューム牡4JRA22:04.9
2020オメガパフューム牡5JRA12:06.9
2021オメガパフューム牡6JRA12:04.1
2022ウシュバテソーロ牡5JRA22:05.0
2023ウシュバテソーロ牡6JRA12:07.3
2024フォーエバーヤング牡3JRA12:04.9
2025ディクテオンセン7大井72:04.3

2006~2024年はJRA所属馬が19年連続で勝利。2025年は大井所属のディクテオンが勝ち、20年ぶりに地方所属馬が東京大賞典を制しました。

2015~2025年の人気・所属・年齢

人気

2015~2025年では1番人気4勝、2番人気2勝、3番人気3勝、5番人気1勝、6番人気以下1勝です。

勝ち馬11頭中10頭が5番人気以内。2025年ディクテオンが7番人気で勝ったことで、2015~2024年の「6番人気以下0勝」という分布が初めて崩れました。

東京大賞典2015~2025年の人気帯別3着内率と勝利数。

所属

2015~2025年の3着以内33頭では、JRA29頭、南関東4頭、その他地方0頭です。

勝利数はJRA10勝、大井1勝。2025年以前の10開催はJRAが全勝していましたが、ディクテオンがその連勝を止めました。

東京大賞典2015~2025年の所属別3着内率と勝利数。

年齢

2006~2025年の勝ち馬では4~6歳が16/20勝です。

3歳は2勝、7歳も2勝。2025年は7歳ディクテオンが勝ち、年齢上限側の勝利例が加わりました。

東京大賞典2006~2025年の勝ち馬年齢分布。

2025年に地方馬20年ぶりの勝利

2015~2024年のNAR公式分析ではJRA所属馬が10年連続で勝利していました。

地方所属で3着以内に入った馬もノンコノユメ、モジアナフレイバー、カジノフォンテンの3頭に限られ、いずれも勝島王冠2着以内からの転戦でした。

2025年は大井所属のディクテオンが7番人気で優勝。地方馬としては2005年アジュディミツオー以来20年ぶりの勝利です。前走は海外のコリアカップで、従来の地方馬好走ルートとは異なる経路から勝利しました。

現在はJRA勢を中心に見る長期構造を残しつつ、地方馬の勝利ルートが2025年に新しく成立したことまで含めて評価します。

大井2000mは中盤で緩み、終盤に再加速する

2022~2025年4開催の200m区間中央値は、12.40、11.75、12.65、13.25、12.95、12.30、12.65、12.75、12.20、12.95秒です。

1~2コーナーへ向かう中盤で13秒前後まで緩み、最後の直線へ向けて400→200mで12.20秒まで再加速します。

大井2000mは直線だけの瞬発戦ではなく、中盤で脚を残しながら3~4コーナーから動き、直線でもう一段反応する構造です。

東京大賞典2022~2025年の大井ダート2000m全10区間ラップ中央値とQ30~Q70。縦軸は上ほど速い。

2022~2025年の勝ち馬は4頭すべて上がり3F1位

年勝ち馬人気残り600m先頭差上がり3F上がり
2022ウシュバテソーロ28位0.7秒1位37.2秒
2023ウシュバテソーロ17位0.8秒1位37.0秒
2024フォーエバーヤング12位0.1秒1位36.5秒
2025ディクテオン75位0.6秒1位38.2秒

残り600m地点の順位は8位、7位、2位、5位で、前方固定ではありません。

一方、上がり3F順位は4頭すべて1位です。

また残り600m地点で先頭からの差は4頭すべて1秒以内。後方にいたウシュバテソーロも、勝負どころでは先頭との差を詰めています。

東京大賞典2022~2025年の勝ち馬について残り600m地点と上がり3Fの条件を比較。

位置取りより「勝負圏から最上位の上がり」が近4年の共通点

2022年・2023年のウシュバテソーロは残り600m8位・7位から差し切り。

2024年フォーエバーヤングは2位、2025年ディクテオンは5位から勝っています。

位置取りは異なりますが4頭とも上がり3F1位。近4年の勝ち方を分けるのは、残り600m地点で先頭から1秒以内の勝負圏にいて、そこから最上位の上がりを使うことです。

東京大賞典2022~2025年の3着以内12頭を残り600m地点順位と上がり3F順位で比較。

前走はチャンピオンズCが中心、海外ルートも拡大

2015~2025年の勝ち馬11頭では、チャンピオンズC5勝、海外競走3勝、JBCクラシック2勝、その他JRA1勝です。

チャンピオンズCが最多ですが、2023年ウシュバテソーロ、2024年フォーエバーヤングに続き、2025年ディクテオンも海外競走から本番へ進んで勝利しました。

国内JRA路線・JBC・海外の複数経路から大井2000mへ接続するレースとして見るのが現在の分布に合っています。

東京大賞典で問われてきたもの

東京大賞典で比較したいのは、

  1. 大井2000mの中盤で脚を使い切らないこと
  2. 3~4コーナーで勝負圏へ接近できること
  3. 直線で上がり上位へ入れること
  4. JRAのダート中距離トップ路線だけでなく、海外・地方所属の大井適性も評価すること

です。

長期ではJRA馬が19/20勝と中心ですが、2025年のディクテオンによって所属だけで勝利可能性を固定する見方は更新されました。

近4年の詳細データでは、残り600m地点の位置より、その地点で先頭から離れすぎず、最後に上がり3F1位まで押し上げることが勝利の共通点です。

FAQ

東京大賞典はJRA馬が強いですか?

2006~2025年の勝ち馬20頭ではJRA19頭、大井1頭です。2015~2025年の3着以内33頭でもJRAが29頭を占めます。ただし2025年は大井所属ディクテオンが20年ぶりの地方馬勝利を挙げました。

東京大賞典は人気馬が強いですか?

2015~2025年では勝ち馬11頭中10頭が5番人気以内です。2025年は7番人気ディクテオンが勝利しました。

東京大賞典は差し馬が強いですか?

2022~2025年の勝ち馬は残り600m地点8位・7位・2位・5位で、位置取りは一定ではありません。ただし4頭すべて上がり3F1位でした。

東京大賞典で多い前走は?

2015~2025年ではチャンピオンズCが5勝で最多です。海外競走3勝、JBCクラシック2勝と続きます。

大井2000mのコース特徴はどこで確認できますか?

大井競馬場2000mのコース特徴・ラップ傾向で確認できます。