札幌芝1500ｍコースの特徴
| 270度ターン（3/4周回）コース | 直線坂なし | オール洋芝 |
- 芝1500ｍが設定されるのはJRA全10場で札幌競馬場のみ
- 1コーナー奥の引き込み線からスタートして芝コースを3/4周する特殊なコースレイアウト
- スタートから本コース合流までは約170ｍ。その後2コーナー
- コースはほぼフラット
- 正面直線距離266.1ｍ（坂なし）
- コース全体の高低差0.7m
- フルゲート14頭（A～Cの全コース共通）
札幌芝1500ｍ ラップタイムの傾向・特徴
2017年～2021年に札幌芝1500ｍ・良馬場で実施された全レースの結果に基づいてデータを紹介。
クラス毎の平均ラップ
| 100 | 300 | 500 | 700 | 900 | 1100 | 1300 | 1500 | |
| 2歳新馬 | 6.93 | 11.93 | 12.10 | 12.36 | 12.38 | 12.12 | 11.63 | 11.84 |
| 2歳未勝利 | 6.86 | 11.72 | 11.89 | 12.35 | 12.36 | 12.24 | 11.78 | 12.21 |
| 2歳OP | 6.84 | 11.66 | 12.02 | 12.20 | 12.30 | 12.04 | 11.76 | 11.84 |
| 3歳未勝利 | 6.76 | 11.35 | 11.52 | 11.91 | 12.06 | 11.93 | 11.73 | 12.18 |
| 古馬1勝 | 6.73 | 11.35 | 11.49 | 11.70 | 11.84 | 12.00 | 11.79 | 12.05 |
| 古馬2勝 | 6.70 | 11.47 | 11.50 | 11.83 | 11.95 | 11.76 | 11.57 | 11.94 |
| 古馬3勝 | 6.75 | 11.60 | 11.60 | 11.65 | 11.85 | 11.75 | 11.45 | 11.85 |
1500ｍというコース設定それ自体が非常に特殊だが、ラップタイムの傾向もかなり特殊。スタートから本線合流（向正面まで）は比較的流れるがその後は大きなペース変動がないまま淡々としたペースでゴールまで流れ込むという「完全ワンペース」のラップタイム傾向。
クラスごとの平均PCI3・RPCI／前後半ラップタイムの比較
| PCI3 | RPCI | |
| 2歳新馬 | 56.14 | 53.88 |
| 2歳未勝利 | 51.21 | 49.34 |
| 2歳OP | 52.90 | 51.48 |
| 3歳未勝利 | 49.21 | 46.14 |
| 古馬1勝 | 49.77 | 44.73 |
| 古馬2勝 | 53.12 | 48.45 |
| 古馬3勝 | 51.50 | 49.60 |
ペース変動の小さいコースなのでRPCIはかなり50に近づく。また、前後半では上のクラスにいくほど後半ラップ（3コーナー・4コーナー区間）での速度が重要となる傾向が強くなる。
1～3着馬の脚質分布
基本的には好位勢が優勢で、逃げ馬は1200ｍまでと比べると苦しく、逃げ馬の10勝のうち7勝は新馬・未勝利。また、1000ｍ・1200ｍコースと比べると後ろからの馬でも勝負になるようになっていて、上がり3F最速の馬は連対率60％・複勝率77％となっていて、平均ペースが続くラップ傾向で早い上がりをだせる（速い足を長く使える）馬を上手に狙い撃ちたい。
札幌芝1500ｍ 枠番別の傾向（回収率・連対時脚質の比較）
回収値と適正回収値の数値の出方の違いに注意しておきたい。全体傾向としてはほぼ人気どおりの水準でフラットに近いイメージで捉えておいた方がよい。また、8枠のみ差し馬による連対数が先行馬の連対数を上回っている点にも注目しておきたい。
札幌芝1500ｍ そのほかのレース傾向
- 1番人気の信頼度はやや高め（勝率約41％・連対率約57％・複勝率64％）
- 2番人気の信頼度も高く（勝率30％・連対率51％・複勝率65％）配当妙味はこちらが上
- ロードカナロア・ハービンジャー・ベーカバド産駒
- ディープ産駒は配当妙に欠けるので取捨が大事
- 団野・菱田・武豊
- ルメールの成績（勝率28％・連対率51％・複勝率70％・単回88・複回95）
札幌芝1500ｍ 狙い馬のプロファイル
- 札幌芝1500ｍに実績のある専用機
- 芝1200ｍ戦を早い上がりで差し届かなかった差し・追い込み馬の距離延長
- 東京芝1600をスローからの上がり勝負で切れ負けしてきた馬
