【京都大賞典】過去レース傾向・狙い馬のプロファイル

京都大賞典は、京都芝2400m外回りで行われる秋のG2です。

コース形態そのものは、京都芝2400mコース解説で詳しくまとめています。

このページでは2006~2025年を対象に、人気・年齢・前走といった基本データに加え、200mラップ、残り600m地点の位置取り、上がり3Fを重ねて「どう勝ってきたレースなのか」を見ていきます。

2021年・2022年は京都競馬場改修のため阪神芝2400mで開催されました。コース依存の分析ではこの2開催を分離し、京都開催を中心に確認します。

なお、2014年は統合SOURCEのStarter / Trend Layerが欠測しているため、年別結果表のみJRA公式結果で補っています。人気・年齢・前走の集計図は統合SOURCEで確認できる19開催、Race Structureと位置取り分析は京都17開催を対象とします。


先に結論|京都大賞典の過去傾向

  • 京都開催17回の勝ち馬のうち14頭が上がり3F3位以内。 残600m3位以内は3頭で、終盤性能の方が安定しています。
  • 5歳馬が中心。 統合SOURCE19開催では5歳馬73頭から10勝・3着以内22頭で、勝利数・3着内数とも最多です。
  • 前走は宝塚記念組が主力。 44頭から6勝・3着以内19頭、3着内率43.2%でした。
  • 200mラップの中央値では、残800mから加速し、残400~200mで最も速い水準へ入ります。

京都大賞典 過去20年の結果

年開催馬場勝ち馬年齢人気単勝残600m順位上がり3F順位単勝配当3連単
2006京都良スイープトウショウ525.171510円49,450円
2007京都良インティライミ522.461240円2,870円
2008京都良トーホウアラン549.163910円114,270円
2009京都良オウケンブルースリ434.9122490円43,670円
2010京都良メイショウベルーガ523.552350円3,880円
2011京都良ローズキングダム411.832180円4,360円
2012京都良メイショウカンパク5518.41011,840円128,790円
2013京都良ヒットザターゲット511166.28216,620円3,619,290円
2014京都良ラストインパクト435.2—3520円17,470円
2015京都良ラブリーデイ513.161310円6,540円
2016京都良キタサンブラック411.826180円7,400円
2017京都良スマートレイアー748.6141860円31,790円
2018京都良サトノダイヤモンド522.371230円19,420円
2019京都良ドレッドノータス61190.7429,070円1,811,410円
2020京都稍重グローリーヴェイズ536.254620円17,470円
2021阪神良マカヒキ8932.1723,210円180,510円
2022阪神稍重ヴェラアズール527.4101740円14,890円
2023京都重プラダリア457.626760円14,210円
2024京都良シュヴァリエローズ6822.5532,250円1,419,720円
2025京都稍重ディープモンスター7511.3721,130円470,550円

人気別|1~5番人気が勝ち馬の中心

統合SOURCEで確認できる19開催では、1番人気3勝、2番人気5勝、3番人気2勝、4~5番人気5勝。1~5番人気で15勝を占めています。

さらに2014年は3番人気ラストインパクトが勝利しているため、2006~2025年の勝ち馬20頭で見ると1~5番人気が16勝です。

一方、10番人気以下からも2勝。2013年ヒットザターゲットは11番人気で勝っており、人気サイドだけに固定できるレースではありません。

人気別の3着内率では1・2番人気がともに50%を超え、上位人気の安定感はありますが、中穴・人気薄が勝ち切る余地も残されています。

京都大賞典の統合SOURCE19開催における人気帯別3着内率。各人気帯の出走数と勝利数を併記。

年齢別|5歳馬が勝利数・好走数とも最多

統合SOURCE19開催では、5歳馬が73頭出走して10勝・3着以内22頭。勝利数、3着以内数ともに最多です。

4歳馬は54頭で4勝・3着以内14頭。6歳馬は57頭で2勝・3着以内8頭でした。

7歳以上も53頭から3勝・3着以内12頭が出ており、高齢馬を一律に切れるレースではありません。ただし中心となるのは4~5歳、特に5歳馬です。

京都大賞典の統合SOURCE19開催における年齢別3着内率。5歳馬が10勝。

前走|宝塚記念組が最も安定した主要ルート

前走別では宝塚記念組が44頭で6勝・3着以内19頭。3着内率43.2%で、出走数の多い主要ルートの中では最も高い成績です。

天皇賞(春)組は24頭から1勝・3着以内7頭。目黒記念組は22頭から1勝・3着以内5頭、新潟記念組は17頭から3勝しています。

夏場を使ってきた馬だけでなく、春のG1から休養を挟んで秋初戦として臨む馬も結果を残してきました。

京都大賞典の主な前走別3着内率。宝塚記念組が44頭で6勝・3着以内19頭。

前走10着以下は好走率が下がる

前走10着以下は72頭で2勝・3着以内7頭、3着内率9.7%でした。

前走4~6着は48頭から7勝・3着以内17頭、3着内率35.4%。必ずしも直前走で馬券内に入っている必要はありませんが、大敗組より中位以上にまとめていた馬の方が結果へつながっています。


レース構造|終盤の形には年ごとの差がある

京都開催17回の前後半の速度配分中央値は49.68です。

終盤600mの速度状態は、基準より速い側が8回、標準が6回、遅い側が3回でした。

つまり京都大賞典は「毎年まったく同じ上がり勝負」ではありません。年によって終盤の絶対的な速さは変わります。

それでも勝ち馬の上がり順位は高い。重要なのは特定の絶対時計ではなく、その年のレースの中で上位の終盤性能を出せることです。

京都大賞典の京都17開催における前後半の速度配分と終盤600mの速度状態。

200mラップでは残800mから加速が始まる

京都開催17回の200m区間中央値を見ると、残り1000mからは、

12.6 → 11.9 → 11.6 → 11.4 → 11.8秒

となっています。

残800m付近から明確に速度を上げ、残400~200mで最も速い水準へ到達。最後の200mで減速します。

京都芝2400m外回りでは3コーナーの坂を下りながら速度が上がり、そのまま4コーナーから直線へ入る形になります。京都大賞典でも、直線だけの瞬発力ではなく、3~4コーナーから長く速度を上げ続ける終盤性能が問われてきました。

京都大賞典の京都17開催における200m区間ラップ中央値。残800mから加速し残400~200mが最速。

勝ち方|残600mの位置より、上がり上位が安定

京都開催17回の勝ち馬を見ると、残600m順位の中央値は6位。残600m3位以内だった勝ち馬は3頭です。

一方、17頭中14頭が上がり3F3位以内で、上がり順位中央値は2位でした。

3着以内51頭まで広げても、残600m3位以内は13頭に対し、上がり3F3位以内は34頭です。

差し・追い込みだけに限定されるわけではありません。前方から運ぶ場合でも、最後まで上位の終盤性能を残した馬が結果につながっています。

2023年以降の改修後京都では、プラダリア、シュヴァリエローズ、ディープモンスターが勝利。残600m順位は2・5・7位、上がり順位は6・3・2位と、位置取りの幅は引き続き残っています。

京都大賞典の京都17開催の3着以内馬を残600m順位と上がり3F順位で比較。右ほど前方、上ほど速い。2023~2025年勝ち馬を強調。

配当|人気薄が勝つ年の振れ幅が大きい

統合SOURCE19開催の払戻中央値は、

  • 単勝:740円
  • 馬連:1,840円
  • 馬単:4,170円
  • 3連複:5,900円
  • 3連単:31,790円

でした。

3連単の最高配当は2013年の3,619,290円です。

上位人気が勝つ年も多い一方、2013年のように人気薄が勝ち切ると配当が大きく跳ねるため、平均値より中央値で通常像を見る方が実態に近くなります。


京都大賞典で問われるもの

京都大賞典の長期傾向で最も安定しているのは、残600m時点の前後位置ではなく、その後の終盤性能です。

京都開催17回では勝ち馬17頭中14頭が上がり3F3位以内。残600m3位以内は3頭にとどまります。

典型的な200mラップも、残800m付近から加速し、3~4コーナーから長く速度を上げながら直線へ向かう形です。

今年の出走馬を見る際には、

  • 5歳馬を中心とした年齢構成
  • 宝塚記念など春G1からの秋初戦組
  • 前走で大きく崩れすぎていないか
  • 残800m付近から長く脚を使えるか
  • 残600mから上位の終盤性能を出せるか

を確認するのが、過去の結果に沿った見方です。


FAQ

京都大賞典は人気馬が強いですか?

2006~2025年の勝ち馬20頭では、1~5番人気が16勝しています。一方、10番人気以下からも勝ち馬が出ており、人気薄が勝つ年は配当が大きく跳ねます。

京都大賞典で好走が多い年齢は?

統合SOURCE19開催では5歳馬が73頭で10勝・3着以内22頭。勝利数・3着以内数とも最多です。

京都大賞典で主要な前走は?

宝塚記念組が44頭で6勝・3着以内19頭、3着内率43.2%です。春G1から休養を挟んだ秋初戦でも結果を残しています。

京都大賞典は差し有利ですか?

京都開催17回の勝ち馬17頭中14頭が上がり3F3位以内ですが、残600m位置には幅があります。脚質名より、3~4コーナーから長く脚を使い、上位の終盤性能を残せるかを見る方が適しています。


データ注記

  • 対象期間:2006~2025年
  • 2014年:統合SOURCEのStarter / Trend Layer欠測。年別結果表のみJRA公式結果で補足
  • Basic Trend集計:統合SOURCEで確認できる19開催
  • 京都コース構造分析:京都芝2400m 17開催
  • 2021・2022年:阪神芝2400m開催のため京都コース依存分析から除外
  • 2023年以降:改修後京都。3開催のみのため独立した長期Ruleにはしていない
  • Race Structure / 残600m / 上がり3F:PHASE6_JRA_GRADED_TREND_2001_2026_v1_0_RELEASE
  • 人気・年齢・前走・配当・200mラップ:RUN_20260917_161639
  • 2014年結果補足:JRA公式