【ジャパンダートダービー】過去20年の傾向と分析

1999年に創設された3歳(創設当時の表記は4歳)限定のダート統一グレード重賞で、羽田盃・東京ダービーとあわせた南関東3冠レ-スの最終戦としてだけではなく、春の3歳ダート路線の統一チャンピオン決定戦として位置づけられる。
なお、2024年からは新たに3歳ダート(統一)3冠レースが創設される予定で実施時期・レース名称も変更される見込みとなっている。

大井ダート2000mコースの特徴

  • 正面スタンド前直線内回りコースとの合流地点付近からスタートし外回りコースを1周
  • スタートから1コーナ-までは約500m
  • 平坦コース
  • ゴールまでの直線距離は386m(地方競馬最長で阪神競馬場のダートコースよりも長い)

ジャパンダートダービー 過去レースのラップタイム

馬場200400600800100012001400160018002000
200212.910.712.612.912.712.712.812.911.912.0
200312.010.813.013.212.912.712.813.012.312.2
200412.211.412.112.712.712.513.113.612.012.2
200512.010.812.113.213.112.912.912.812.113.0
200612.311.511.913.212.612.212.513.312.813.8
200712.211.111.412.612.812.512.712.912.012.8
200812.111.312.713.312.812.613.012.911.512.3
200912.211.011.813.413.112.012.712.912.212.2
201012.511.312.313.312.812.612.612.712.212.9
201112.010.811.813.413.213.113.313.011.912.4
201212.411.312.413.813.413.112.512.211.812.4
201312.411.512.613.512.612.112.713.012.012.4
201412.111.511.913.313.312.412.212.811.912.5
201512.512.012.713.312.512.212.212.712.612.9
201612.311.512.512.812.712.712.313.012.813.1
201712.211.512.113.113.112.512.713.312.313.0
201812.511.812.812.912.613.112.612.512.212.8
201912.311.612.613.012.612.512.913.812.512.3
202012.211.412.312.812.612.312.512.912.714.2
202111.911.212.513.313.712.912.313.111.913.1

スタートから1コーナーまでは500mほどあるが、ポジションどりは激しくなりやすい傾向のあるレース。前半5F62秒→後半5F63秒~63秒5程度が目安となるペースだが、細分化すれば、「直線区間は早く流れ」、「コーナーでペースが落ちる」を繰り返す流れ。外回りコースでのレースとなるため、「直線での速い足」も必須となる厳しいレースになりやすい。

ジャパンダートダービー 所属別の傾向

JRA所属馬が過去20年で16勝2着2回と圧倒的に強いレース。地方所属馬では船橋所属馬が4勝で、他地区所属は2・3着まで。1~3着のすべてをJRA所属馬となったのは過去20回のうち7回。3連系馬券では地方馬まで手を広げておいた方が無難。

ジャパンダートダービー 人気別の傾向

一番人気は、過去20年で8勝(勝率4割)・連対率6割・複勝率8割。ダート中距離の重賞という観点では勝率がやや低いという印象はあるが、横の比較の難しい年が多いことも踏まえると信頼度は高いといってよい。ただ、6番人気以下の馬券絡みも3勝・2着2回・3着8回と20年で13例あることから「人気サイドでガチガチ」というレース傾向ではないことは忘れないでおきたい。

ジャパンダートダービー 前走レース(ローテーション)別の傾向

JRA所属馬は、①ユニコーンS組、②兵庫CS組、③鳳雛S組が中心となるが、④皐月賞・ダービーからの路線変更組や、⑤2勝クラス組の伏兵に注意する必要がある。また、①~③は、前哨戦からの逆転がありうるということも忘れずに意識しておきたい。
地方所属馬は、南関東2冠目となる東京ダービー組が中心。ただ、こちらも東京ダービーで負けた組の巻き返しには十分警戒しておきたい。

ジャパンダートダービー 狙い馬のプロファイル

  • 4コーナー→直線入口にかけての急激なペースアップに対応できる「タフな先行馬」
  • ユニコーンSを「切れ負け」で敗退した馬の巻き返し