レースの創設は1949年で、当時の馬齢表記にしたがって「阪神3歳ステークス」の名称でスタート。創設から1961年までは芝1200m、1962年からは1600mとなり、2006年からは同年に新設された外回りコースでの実施に。1991年からは、3歳戦(現2歳戦)の牡馬・牝馬のセパレートを明確にする趣旨で牝馬限定戦となりレース名称も「阪神3歳牝馬ステークス」に変更され、さらに2001年からJRAでの馬齢表記基準が変更されたことに伴って現在の「阪神ジュヴェナイルフィリーズ」の名称へ。桜花賞と同じ舞台で行われるレースでもあり、2歳牝馬の頂点を決めるレースというだけでなく、翌年の3歳クラシックを占う意味でも非常に重要なレース
阪神JF 過去レースのラップタイム
外回りコースが設置された2006年以降の平均RPCIは47.4で、それまでの2歳マイル戦とは違い前半からしっかり流れる傾向が強い。他方、勝ち馬の上がり3F平均も34.5秒と決して遅くなく、ペースアップにも対応しつつしっかりした末脚を使える「強い馬」が勝つレースで、近年ではこのレースの結果が桜花賞に直結する例が多いのもうなずける。
1~3着馬の脚質分布
道中に緩みがない上に早い上がりが求められ、外回りの長い直線にゴール前には急坂とこれだけの条件が整えば、差し馬が圧倒的に有利なレース。ただ、ほとんどの馬にとっては前走よりも前半ペースが早くなるレースでもあるので、「スローだった前走も後ろから」というタイプは追走に戸惑うリスクがあることには注意しておきたい。
阪神JF 枠番・馬番別の傾向
枠番・馬番による優劣の差は小さいが2枠の成績が他枠よりも劣る
阪神JF 人気別の傾向
- 勝ち馬分布は1~8番人気
- 1番人気の信頼度は標準レベルで頭荒れ2着荒れにも警戒が必要
- 配当妙味は4・5番人気の単勝
- 1番人気で馬券外に飛んだ馬のうちの7頭は前走僅差(0.2秒差以内)勝ち
阪神JF ローテーション(前走レース)別の傾向
参考 前走GⅢとなる出走馬の前走着順別成績(過去10年)
直近10年の勝ち馬のうち8頭は前走重賞で勝ち負けしている馬。牝馬のマイル戦は王道中の王道というべき距離でもあり素直に強い馬が強い。
阪神JF キャリア別の傾向と分析
- 近年の2歳トレンドどおり、早い使いだしの新馬→重賞・OP→阪神JFというステップのキャリア2戦(3戦)組が中心
- 迷ったときはキャリアの浅い馬へ
- キャリア1戦の人気薄はむしろ狙い(2012レッドセシリア、2011ジョワドヴィーヴル)
阪神JF 騎手別の傾向と分析
- 2歳戦に強い福永・ルメールが複数勝利
- 川田は過去20年で勝利なし
阪神JF 種牡馬別の傾向
- ディープインパクト産駒が3勝
- 前傾ラップの持久戦に強い種牡馬に警戒
阪神JF 狙い馬のプロファイル
- マイル以上&RPCI50以下のレースをPCI53以上の末脚で好走できた馬