【アルゼンチン共和国杯】過去レースの傾向・狙い馬のプロファイル

1963年にアルゼンチンジョッキークラブから優勝カップの寄贈を受けたことを契機に創設されたレースで、当時のレース名は「アルゼンチンジョッキークラブカップ」。1974年にアルゼンチン競馬の管轄が国に移管されたことに伴い1975年から現在の名称に改称。1984年のグレード制導入に伴い、年2回開催だった目黒記念のうち秋開催分が廃止となった代替の重賞として、秋の目黒記念が行われていた11月開催に施行時期を繰り下げ、古馬・東京芝2500mハンデキャップ重賞として改編され現在に至る。なお、東京芝2500mコースは、現在の番組編成では目黒記念・アルゼンチン共和国杯の2レースでしか使用されていない。
個人的には、1992年のミナミノアカリ。

第1回目の日本ダービー(東京優駿)が行われた目黒競馬場の名を残すことを目的に創設された重賞レース。日本の競馬における最も古いハンデキャップ...

アルゼンチン共和国杯 過去レースのラップタイム

向正面(残り1000m地点付近)からのロングスパート戦でかつ「上がりが早い」というのがラップタイム傾向の基本。時計の出やすい東京芝コースということもあり長距離戦でも13秒台までラップが落ち込むことは少なく「スロー表記」になるレースでも前の馬には苦しい展開になることも少なくない。他方、スローになれば完全な上がり競馬となり隊列の長さの影響を強く受けや祠宇。

1-3着馬の脚質分布

中間ラップも緩みきらない長距離戦の上がり競馬、しかも坂を登ってから300mの直線が続く東京競馬場ということで、基本的には中団ポジションからの差し脚のしっかりした馬の好走が目立つ。ただ、勝ち馬については前後ろがほぼイーブン。展開に恵まれた馬、実績上位の強い馬が好位から粘り混む・押し切るケースを想定して馬券を組み立てたい。

アルゼンチン共和国杯 枠番・馬番別の傾向

1~3枠の内の馬が有利で7・8枠の馬は割引という傾向。特に前半ポジションのとれない外の馬は大きな割引が必要という結果が顕著で2500mの長丁場では他場に比べてフェアな東京競馬場でも内・外の距離ロスの差は看過できないほどの影響があるといってよい。

内枠の差し馬を狙う

上の表は2003~2021年(2002年は中山芝2500mのため除外)の19回で1・2枠に入った馬の脚質別成績。下は、同じ集計期間における上がり3F最速馬の枠順別成績。内枠から距離ロスなく道中を運べた差し馬の成績が抜けて良いことがよくわかる。なお、1・2枠の先行馬は人気なりの成績は残しているので内の先行馬が割り引きというわけではないことは注意しておきたい。

アルゼンチン共和国杯 人気別の傾向

1番人気は過去20年で9連対、直近10年で4連対。ハンデ戦ということを加味すれば、そんなもの・・・ともいえるがGⅡの1番人気としてはやや心許ない。回収率の視点からは、3~5番人気から2頭ほどを入れた5~6頭くらいのボックス馬券がよさそう。

アルゼンチン共和国杯 前走レース(ローテーション)別の傾向

過去20年ベースでは京都大賞典からの馬が最多の4勝をあげているが、直近10年では26頭の該当馬がいて2着が1回あるだけの分の悪いローテーション。これに変わるのが、オールカマーの組か、実績上位の馬や3歳馬の秋初戦というパターン。特に、春シーズンの世代限定重賞(日本ダービー・青葉賞・ラジオNIKKEI賞)以来の秋初戦となる3歳馬は、出走4頭全てが馬券圏内(2-0-2-0)という成績。また、穴人気になりそうなサマー2000シリーズ組はこのレースとの相性が悪いことも覚えておきたいデータ。

アルゼンチン共和国杯 年齢・性別の傾向

4歳馬が過去20年10勝、過去10年5勝で最多も、近年では3歳馬の打率がとにかく高い。どちらもそれまで戦ってきた相手の格が高いほど信頼度も高く、いわゆる上り馬は相手まで。5・6歳馬で馬券になった馬の多くは人気サイドの馬で、高配当の使者は古豪よりもフレッシュな馬の変わり身。

アルゼンチン共和国杯 負担重量(斤量)別の傾向

以前に比べればハンデ差の開きは小さくなりつつあるが、ハンデ差が開きやすい重賞のひとつ。ただし、軽量馬で配当的な狙いがたつのは「51kgの牡馬」に限られている。馬券の見極めのカギを握るのは、57kg±1kgの馬のハンデ加減。ハンデで得をした馬と損をした馬のジャッジは慎重におこないたい。

アルゼンチン共和国杯 種牡馬別の傾向

最初に抑えておくべきは「ディープインパクト産駒の不信」。出走20頭で2着が1回のみでは「不得手なレース」という見立てをもっていた方が賢明。系統的には一瞬の切れ味よりは「長く脚を使えるタイプ」の種牡馬の強いレース。

アルゼンチン共和国杯 騎手別の傾向

横山典が3勝・ルメールが2勝、デムーロが複勝率8割、福永が3戦2連対。いずれも馬場や展開判断に長けたベテラン。トリッキーな流れになりやすいレースでもあり、「騎手の力量」も重要な要素。

アルゼンチン共和国杯 狙い馬のプロファイル

  • 1・2枠の差し馬
  • 日本ダービー(青葉賞)からの休み明けとなる3歳馬
  • 横山典騎乗馬

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