桜花賞のトライアル戦の一つ。本番と同じ舞台(阪神芝1600m)で行われることからトライアル戦の中でも注目度の高いレースで出走馬のレベルも高い。創設当初はOP特別であったが、このような事情もあり、1994年からはGⅢへ昇格、さらに2018年にはGⅡに格上げされ現在に至る。
近年の勝ち馬には、ハープスター、ラッキーライラック。
目次
- チューリップ賞 過去レースのラップタイム
- チューリップ賞 枠番・馬番別の傾向
- チューリップ賞 人気別の傾向
- チューリップ賞 前走レース(ローテーション)別の傾向
- チューリップ賞 キャリア別の傾向
- チューリップ賞 種牡馬別の傾向
- チューリップ賞 騎手別の傾向
- チューリップ賞 狙い馬のプロファイル
チューリップ賞 過去レースのラップタイム
現在の外回りコースでの実施となった2007年以降の当レースラップタイム
桜花賞を見据えたステップレースということもあってか「折り合い」を意識した乗り方を選択することが多いレース。そのため、阪神JFや桜花賞の平均ラップよりも前半ペースもゆったりすることが多く外回りコースの長い直線でのキレ味勝負になるケースが多い。
チューリップ賞 1~3着馬の脚質分布
阪神芝1600mは逃げ馬にとっては酷なコースで過去10年で逃げて勝ったのは2008年エアパスカル・2013年のクロフネサプライズ2頭のみ。前の馬よりも中段から弾けられるタイプの方が優勢。勝ち馬の上がりは33秒台になる場合も多く末の堅実さを重視したい。
チューリップ賞 枠番・馬番別の傾向
上がりの早い決着になりやすい阪神芝1600mでは「大外」は明らかに不利。ただ、デリケートな馬も多い3歳牝馬限定戦ということもあり「適度に外目」は歓迎材料になる場合も少なくない。1枠の複勝率の高さにも注目しておきたいところ。
チューリップ賞 人気別の傾向
桜花賞を見据えた重要なステップレースというだけあり基本的には堅いレースで、強い馬が順当に勝ちやすい今の外回りコースでの開催になってからの17年で馬券外に惨敗した1番人気はわずか3頭。とはいえ、この2頭もその後の本番では一定以上の結果を残しているので、負けを度外視できるだけの事情があったと考えるべき。近年は「1頭荒れ」の傾向が比較的強いので3連系馬券は広く受けたい。
チューリップ賞 前走レース(ローテーション)別の傾向
前走阪神JF組が圧倒的に強いレース。阪神JF上位入線馬が出走してくればそこを軸にするのが基本だが、近年では阪神JF上位勢がトライアルを回避して本番直行するケースが増えているためトレンドの変化に注意していきたい。なお、前走距離が1200m、2000m以上の馬の馬券絡みはなしで、マイル経験の有無も重要なファクター。
前走阪神JF組の取捨が馬券のカギ
上記は前走が阪神JFだった馬の成績(直近5年)。阪神JF組での成績は基本的に信頼して良いといえ、複数の馬が出走して全部馬券外になったのは、2016年(5頭)のみ。ただ、2015年の阪神JFは勝ったメジャーエンブレムだけが強かったレースだったともいえ、出走馬のレベル自体に疑問符がないわけではない。
チューリップ賞 キャリア別の傾向
キャリア3戦・4戦の馬が馬券の軸。キャリア1戦(新馬勝ち→当レース)の馬は13頭が出走して2着が2回あるのみ。連対をした2頭はいずれも牡馬との混合の新馬戦を勝ってきた馬で「牝馬限定」の新馬戦を派手に勝っただけでは通用していない。他方で、クラシック登竜門ともいえるレースなだけに「使いすぎ」の馬の成績もふるわず、キャリ5戦を超えると出走レース数が増えるにつれ成績も下降している。
チューリップ賞 種牡馬別の傾向
ディープインパクト産駒が3勝(5連対)も出走頭数も多くそれだけで狙うことは危険。クロフネを初めとしたノーザンダンサー系種牡馬産駒の好走例が多いことにも注意
チューリップ賞 騎手別の傾向
現役では武豊の3勝が最多。また池添も2勝4連対・Mデムーロも1勝3連対と相性の良いレース。2007年以降はルメールの騎乗機会のない珍しい重賞。
チューリップ賞 狙い馬のプロファイル
- 阪神JF最先着馬
- 前走をPCI65以上の猛烈な差し脚で勝ち負けした「人気薄」
- 1枠の馬