【京成杯オータムハンデ】

レースの創設は1956年で、当時のレース名は「オータムハンデキャップ」。その後1959年からは「京王杯オータムハンデキャップ」に改称されたが、「中山なのに京王(東京では11月に京成杯3歳ステークスが開催されていた)」というねじれ名称になっていた。1998年にそれぞれのレースの冠名を入れ替え「京成杯オータムハンデキャップに変更」され現在に至っている。
このような事情になった背景には、レース創設時の施行場が東京競馬場であったことが関係していて、1979年までは東京競馬場での実施、1980年からは中山芝1600mに変更されたという経緯がある。

京成杯AH 過去レースのラップタイム

2004006008001000120014001600
200212.510.611.312.011.611.111.011.7
200312.311.311.611.811.911.811.212.0
200412.911.211.611.511.611.611.011.4
200512.111.211.111.311.511.711.512.9
200612.411.110.811.011.411.811.611.9
200712.710.911.511.211.511.511.611.7
200812.210.110.511.211.911.912.212.1
200912.710.510.911.211.511.611.811.9
201012.411.611.411.711.411.211.311.8
201112.011.011.011.111.511.711.811.8
201212.210.910.911.111.111.211.511.8
201312.610.610.811.211.511.511.911.7
201412.810.912.212.111.911.110.711.6
201512.711.311.411.611.711.511.311.8
201612.511.211.411.311.611.711.511.8
201712.510.911.211.211.311.511.611.4
201812.510.711.512.211.211.411.511.4
201912.310.610.410.911.211.411.512.0
202012.411.111.511.711.611.711.712.2
202112.311.211.111.011.211.411.412.4

変則的なおむすび型コースの中山芝1600mコース。基本的にはペースの緩急の小さい平均ペースのロングスパート戦になることが多い。また4回中山開催は他時期の開催と比べて時計の出やすいコンディションになっていることが多く、スタートからゴールまで一貫して1ハロン11秒台のラップが続くレースになる傾向が強い。

上のグラフは、過去20回のレースのうち、新潟競馬場で開催された2002年、2014を除いた18回のラップ比較。見ての通り各レースの個別事情による偏差が大きい。出走頭数・逃げ馬の有無・ゲートの並び順といったファクターを丁寧に分析して展開予想を組み立てることが重要。

1-3着馬の脚質分布

京成杯オータムハンデ 枠番・馬番別の傾向

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 2- 2- 3-22/29 6.9% 13.8% 24.1%
2枠 3- 4- 4-20/31 9.7% 22.6% 35.5%
3枠 1- 1- 3-29/34 2.9% 5.9% 14.7%
4枠 1- 3- 0-31/35 2.9% 11.4% 11.4%
5枠 6- 3- 1-24/34 17.6% 26.5% 29.4%
6枠 2- 2- 2-29/35 5.7% 11.4% 17.1%
7枠 2- 0- 5-28/35 5.7% 5.7% 20.0%
8枠 1- 3- 0-31/35 2.9% 11.4% 11.4%

開催開幕週の重賞にしては思ったより「外もがんばっている」結果。ただ、1・2枠の複勝率が24%・35%と抜けて高いことから、「相手には内枠(特に馬番2・3番)を入れる」ことは必須と考えておきたい。

京成杯オータムハンデ 人気別の傾向

ハンデGⅢ・中山芝1600m・開催開幕週・個別展開による影響大というレース傾向であれば、当然人気分布も広くなる。1番人気は過去20年で4勝、そのうち3勝が直近10年と信頼度は改善されているがそれでも複勝率40%。他方で、11番人気以下の馬券絡みも増えている。なお、10番人気以下で馬券になった馬の大半は内枠ということも覚えておきたいポイント。

京成杯オータムハンデ 前走レース(ローテーション)別の傾向

馬券絡みの回数では前走関屋記念のサマーマイルシリーズ組が最多。ただ、勝ちきれないケースが多いため頭固定での狙いは危険。また直近10年では前走3勝クラスからの勝ち馬が3頭。いずれも人気よりの馬で、強い勝ち方をしてきた昇級組は疑わずに抑えておきたい。

京成杯オータムハンデ 年齢・性別の傾向

年齢着別度数勝率連対率複勝率
3歳  3-  3-  6- 26/ 387.90%15.80%31.60%
4歳  4-  1-  4- 40/ 498.20%10.20%18.40%
5歳 11-  9-  4- 66/ 9012.20%22.20%26.70%
6歳  1-  3-  4- 65/ 731.40%5.50%11.00%
7歳  1-  3-  2- 30/ 362.80%11.10%16.70%
8歳  0-  1-  0-  4/  50.00%20.00%20.00%
牝馬  5-  7-  1- 41/ 549.30%22.20%24.10%

出走頭数の最も多い5歳馬が最多の11勝。ハンデに恵まれやすい3歳馬は勝ちきれないケースも少なくないので要注意。また、近年では牝馬の活躍が目立つレースでもあり、直近10年では3勝・2着5回(連対率・複勝率25%)。

京成杯オータムハンデ 負担重量(斤量)別の傾向

軽量馬馬よりは「それなりに背負わされた馬」が強いレースで、根拠のない軽量馬狙いは妙味が薄い。高速馬場適正・中山実績のある馬が斤量で人気を落としているのであれば狙いたい。

京成杯オータムハンデ 種牡馬別の傾向

マイル戦ではあるが「ワンターンコースでない」点に注意が必要で、切れ味よりは「スピードの持続力」に優れた種牡馬産駒の好走例が目立つ。ディープインパクト産駒が「1-7-1-22」というかなり極端な成績になっている点も覚えておきたい。

京成杯オータムハンデ 騎手別の傾向

「馬場とも馬とも語れる魔術師」横山典が4勝に、エスパー田辺が3勝で、直近10年ではこの2人で6勝。トリッキーなコースでトリッキーなレースになることも多いだけに「ギャンブル的なレース運びのできる勝負師タイプ」の活躍が目立つ。

京成杯オータムハンデ 狙い馬のプロファイル

  • 横山典・田辺騎乗馬
  • 内枠の牝馬
  • 馬番2番・3番の馬

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