アルテミスS|過去20年のレース傾向

アルテミスステークスは、東京芝1600mで行われる2歳牝馬のG3です。

2012年に新設され、2012・2013年はグレード格付けのない重賞として実施。2014年からG3に格付けされています。2012~2025年の14開催はすべて東京芝1600mで行われているため、この14開催を同一条件として比較できます。

このページでは人気・前走着順・前走距離といった基本データに加え、200mラップ、残り600m地点の位置取り、上がり3Fを重ねて「どう勝ってきたレースなのか」を見ていきます。

コース形態そのものは、東京芝1600mコース解説で詳しくまとめています。


先に結論|アルテミスSの過去傾向

  • 1~3番人気が14回中10勝。 1・2番人気は28頭中18頭が3着以内。一方で6番人気以下からも4勝しており、勝ち馬は上位人気だけに限定されません。
  • 勝ち馬14頭中13頭が前走1着。 唯一の例外は2012年コレクターアイテムで、前走は4着でした。
  • 勝ち馬14頭はすべて前走1600mまたは1800m。 1600mが7勝、1800mが7勝です。
  • 勝ち馬14頭中11頭が上がり3F3位以内。 残600m3位以内は5頭で、位置取りより終盤性能の方が安定しています。


アルテミスステークス 過去14年の結果

年格馬場勝ち馬人気前走着順前走距離残600m順位上がり3F順位単勝配当3連単
2012重賞良コレクターアイテム141600m112270円18,980円
2013重賞良マーブルカテドラル211600m91370円18,070円
2014G3稍重ココロノアイ911600m351,580円137,140円
2015G3良デンコウアンジュ1211800m1118,280円516,620円
2016G3良リスグラシュー111800m72240円5,670円
2017G3良ラッキーライラック211600m31440円308,150円
2018G3良シェーングランツ611800m1311,360円64,280円
2019G3良リアアメリア111600m81130円2,020円
2020G3良ソダシ111800m24350円8,080円
2021G3良サークルオブライフ711600m812,190円164,230円
2022G3良ラヴェル311800m91790円14,700円
2023G3良チェルヴィニア111800m41150円2,050円
2024G3良ブラウンラチェット311800m34470円42,370円
2025G3稍重フィロステファニ211600m32390円70,480円

人気別|1~3番人気が10勝、人気薄からも4勝

過去14年では、1番人気が5勝、2番人気が3勝、3番人気が2勝。1~3番人気で10勝を占めています。

1番人気と2番人気を合わせた28頭では18頭が3着以内。特に2番人気は14頭中10頭が3着以内で、上位人気には一定の安定感があります。

一方、4~5番人気からは勝ち馬が出ておらず、6~9番人気から3勝、10番人気以下から1勝。2014年ココロノアイは9番人気、2015年デンコウアンジュは12番人気、2018年シェーングランツは6番人気、2021年サークルオブライフは7番人気で勝っています。

つまり、通常は1~3番人気が中心ですが、崩れる年は中位人気よりさらに人気のない馬が勝ち切る形です。


前走|勝ち馬14頭中13頭が前走1着

前走1着馬は126頭が出走して13勝・3着以内30頭でした。

勝ち馬14頭のうち、前走1着ではなかったのは2012年コレクターアイテムだけで、前走デイリー杯2歳Sは4着でした。

前走2~3着馬は31頭から勝利がなく、3着以内9頭。勝ち切るという点では、直前走を1着で終えていることが非常に強い共通項です。


前走距離|勝ち馬14頭は1600m・1800mに限定

前走1600mは100頭で7勝・3着以内24頭、前走1800mは36頭で7勝・3着以内10頭でした。

勝ち馬14頭はすべて前走1600mまたは1800mです。

1400mは32頭、1500mは13頭が出走していますが勝利はなく、1200mからも勝ち馬は出ていません。2000mは3頭と標本が小さく、勝利はありません。

東京芝1600mで中盤に脚をため、直線で再加速する形を考えると、前走でもマイルまたは1800mの流れを経験してきた馬が勝ち馬に集中しています。


レース構造|中盤で緩み、残600mから再加速

2012~2025年の前後半の速度配分中央値は51.09です。

終盤600mの速度状態は、基準より速い側が3回、標準が5回、遅い側が6回でした。

年によって前半の流れには差がありますが、前半から最後まで一様に速いレースではありません。中盤でいったん速度を落とし、東京の長い直線へ向けて残600mから再び加速する形が基本です。

200mラップ|残600~200mが勝負所

過去14年の200m区間中央値は、

12.5 → 11.25 → 11.8 → 12.1 → 12.3 → 11.55 → 11.2 → 11.5秒

です。

序盤で一度速度を上げたあと、中盤800~600m付近まで緩み、残600mから再加速します。残400~200mが最も速い水準になり、最後の200mで少し減速します。

東京芝1600mは直線が525.9mあり、残460m付近から坂を上ります。アルテミスSでは、中盤までに脚を残し、直線入口から坂を越えてもう一段速度を上げられるかが重要です。


勝ち方|残600mの位置より、上がり上位が安定

勝ち馬14頭の残600m順位中央値は7.5位。残600m3位以内だった勝ち馬は5頭です。

一方、14頭中11頭が上がり3F3位以内で、上がり順位中央値は1位でした。

3着以内42頭まで広げても、残600m3位以内は18頭に対し、上がり3F3位以内は24頭です。

2013年マーブルカテドラル、2015年デンコウアンジュ、2018年シェーングランツ、2019年リアアメリア、2021年サークルオブライフ、2022年ラヴェル、2023年チェルヴィニアは、残600m4位以下から上がり1位で勝っています。

一方、2014年ココロノアイ、2020年ソダシ、2024年ブラウンラチェットのように残600m3位以内から押し切り、上がり順位は4位以下だった例もあります。

全体では、前方Positionだけで押し切る形より、残600mからレース内上位の終盤性能を出した勝ち馬の方が多いという分布です。


配当|上位人気中心だが、人気薄の勝利年は大きく跳ねる

過去14年の払戻中央値は、

  • 単勝:415円
  • 馬連:2,385円
  • 馬単:4,475円
  • 3連複:5,775円
  • 3連単:30,675円

でした。

3連単の最高配当は2015年の516,620円です。

1~3番人気が10勝する一方、6番人気以下から4勝。特に2015年は12番人気デンコウアンジュが勝ち、3連単516,620円まで跳ねました。


アルテミスSで問われるもの

アルテミスSは、2歳牝馬のキャリアが浅い段階で行われる東京マイル重賞です。

過去14年で安定しているのは、

  • 1~3番人気が14回中10勝
  • 勝ち馬14頭中13頭が前走1着
  • 勝ち馬14頭はすべて前走1600mまたは1800m
  • 勝ち馬14頭中11頭が上がり3F3位以内
  • 中盤で緩み、残600mから再加速する

という点です。

今年の出走馬を見る際には、単に「新馬勝ち」「未勝利勝ち」と分類するより、前走を勝ち切った内容と、マイルまたは1800mで脚をため、直線で再加速できる終盤性能を見るのが、過去14年の結果に沿った読み方です。


FAQ

アルテミスSは人気馬が強いですか?

2012~2025年は1~3番人気が14回中10勝です。1・2番人気は28頭中18頭が3着以内ですが、6番人気以下からも4勝しており、人気薄が勝ち切る年もあります。

前走で勝っていることは重要ですか?

勝ち馬14頭中13頭が前走1着です。唯一の例外は2012年コレクターアイテムで、前走は4着でした。

前走距離はどの距離が中心ですか?

勝ち馬14頭はすべて前走1600mまたは1800mで、どちらも7勝です。1400m以下や2000mからは勝ち馬が出ていません。

アルテミスSは差し有利ですか?

勝ち馬14頭中11頭が上がり3F3位以内で、残600m3位以内は5頭です。前方から押し切る例もありますが、長期分布では上位の終盤性能を出した勝ち馬の方が多くなっています。


データ注記

  • 対象期間:2012~2025年の14開催
  • 全14開催:東京芝1600m
  • 2012・2013年:非格付け重賞
  • 2014~2025年:G3
  • 系列:source_series_code=0204
  • Race Structure / 残600m / 上がり3F:PHASE6_JRA_GRADED_TREND_2001_2026_v1_0_RELEASE
  • 人気・前走着順・前走距離・配当・200mラップ:RUN_20260917_161639
  • コース形状:KEIBARAP 東京芝1600mコースページ

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