【札幌ダート1000m】コースの特徴と傾向

札幌ダート1000mコースの特徴

ダートスタートワンターンコース直線坂なし
  • 向正面スタートのワンターンコース
  • スタートから3コーナーまでは約280m(函館・小倉ダート1000mよりも80mほど短い)
  • コースはほぼフラット(向正面の終わりが最も高い地点)
  • 1000mうちコーナー区間が455.9m(函館・小倉ダート1000mよりもコーナー区間が100mほど長い)
  • 正面直線距離264.1m
  • フルゲート12頭
  • コース全体の高低差0.9m

札幌ダート1000m ラップタイムの傾向・特徴

2017年~2021年に札幌ダート1000m・良馬場で実施された全レースの結果に基づいてデータを紹介。

クラスごとの平均ラップタイム

2004006008001000
2歳新馬12.8011.7012.3012.1012.60
2歳未勝利12.4811.1511.6811.8312.78
3歳未勝利12.4611.0011.6411.8112.56
古馬1勝12.4210.8511.5411.7012.43
古馬2勝12.1410.5211.4211.6412.38

コースがフラットでコーナーも緩やか、さらに直線も短いというコースレイアウトになっていることから「とにかくテンから飛ばす」というコース。スタートから3コーナーの入りにかけてのラップが最も厳しくクラス間の差も最も大きい。短い時間でトップスピードに到達する「加速力」が強く要求されるコース。

クラスごとのPCI3・RPCI/前後半ラップタイムの比較

 PCI3RPCI
2歳新馬50.7045.50
2歳未勝利42.8342.85
3歳未勝利45.0642.81
古馬1勝47.2843.10
古馬2勝42.4839.82

上でも解説したとおり前半から飛ばして最後はバテ比べになるというコース。その傾向が特に強く出るのが2歳未勝利戦でPCI3がRPCIよりも低いという非常に珍しい結果になっている。また、古馬1勝クラスと2勝クラスでは前半ラップの速さにかなりの差があるため昇級戦となる馬の前走ラップタイム(走破時計)はしっかり確認しておきたい。

1~3着馬の脚質分布

「とにかく前に行かないと勝ち負けにならない」コースで、勝ち馬における逃げ・先行馬の割合は8割を超える。また、2・3着馬でも逃げ・先行馬の割合が70%を超えていて、行った行ったどころか、「行った✕行った✕行った」になるコースと考えておくべき。したがって、出遅れた時点で致命的な不利を受けるコースでもあり、ゲート難の馬は割り引いておきたい。

札幌ダート1000m 枠番別の傾向(回収率・連対時脚質の比較)

函館ダート1000と同様に「外目の枠」が優勢。ただし、6・7枠は「ポジションを取れないと厳しい枠」であることにも注意しておきたい。また、差しの穴馬を狙うのであれば外枠よりも内枠という傾向も顕著。

札幌ダート1000m そのほかのレース傾向

  • 1番人気の勝率は高いが連対率・複勝率は低め(勝率43%・連対率49%・複勝率63%) 
  • 3コーナー進入に有利な5~7枠が優勢
  • テンにいけない馬の1・2枠はやや割引
  • へニーヒューズ・トランセンド・サウスヴィグラス・アジアエキスプレス産駒
  • 菱田・吉田隼・城戸・国分恭
  • ルメールが飛びやすい条件(6-0-0-11/17)なので過信禁物
  • 札幌常連組では池添・岩田の成績が悪い

札幌ダート1000m 狙い馬のプロファイル

  • 距離短縮のへニーヒューズ産駒
  • 前走芝1500m以上からの条件替わり

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