【中山ダート1800m】競馬場全コース紹介 過去5年のコース傾向

ホームストレート入り口付近からスタートしてダートコースを1周するコース。スタートしてすぐにJRA全場でもっとも勾配のきつい坂を上り、そのまま1コーナーまで断続的に上りが続いていく。2コーナーから向正面までかけて1コーナーまでに上った分を下り、さらにそこから4コーナーまでも緩やかな下りが続き直線へ。最後の直線は、308mで主場5場(東京・中山・京都・阪神・中京)で最も短いが、ゴール前に約2m上る急坂があるため最後は失速率の高いバテ比べになりやすい。

目次

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中山ダート1800m コースのポイント

ダートスタート1周コース直線坂ありロングスパート戦
  • 直線入り口スタートの1周(360度)コース
  • スタートから1コーナーまでは375m
  • ゴール前の坂を2度上る
  • ゴール前急坂を登ってから1コーナーにかけてさらに2m以上の上りが続く
  • 正面直線距離308m
  • 残り200m地点から2m登る急坂
  • コース全体の高低差4.5m(JRAダートコースでは最も起伏が大きい)
  • フルゲート 16頭

中山ダート1800mで行われる重賞レース

ダート重賞路線を整備する一環として1994年に創設された比較的新しい古馬重賞。施行時期・条件は創設当初から変わらず春の中山ダート1800m...

中山ダート1800m ラップタイムの傾向・特徴

2018年~2022年に中山ダート1800m・良馬場で実施された全レース(442レース・6447頭)の結果に基づいてデータを紹介。

中山ダート1800 クラスごとの平均ラップタイム

折れ線グラフ中の数値は「古馬OPクラス」の平均ラップタイム

スタートから1コーナーまでは上り勾配が続き1角までも375mと比較的距離があることなどから、他コースに比べて2ハロン目のラップは遅め。他方で、向正面からはペースに緩みがない。
また、3コーナー進入(1000m~1200m区間)からレースが動き出すことも中山ダート1800mの大きな特徴。隊列も全体的に長くなりがちで「ポジションを取る」ことが非常に重要なコース。

クラスごとのペース比較

クラスがあがるにつれ前半ペース・後半ペース共に早くなり「クラスの壁」のハッキリしているコースであるといえる。特に条件戦とOPの差は顕著。ただし「レースごとのメンバーレベル(展開)」や「トラックバイアス(含水率)」などの影響による「低レベルタイムのレース」が発生しやすいコースであることにも注意しておきたい。

1~3着馬の脚質分布

中山ダート1800mは直線に急坂があるとはいえ差しの決まりづらいコース形態で、1-3着馬の分布もその通りの結果に。馬券は簡単にはバテない/展開・隊列面で恩恵を受けそうな先行馬を軸にするのが基本。馬場が悪化した場合には、全体傾向としては先行優勢の度合いが強まるといえるが、他方で乱ペースの要因にもなりやすいので、差し・追い込み馬を狙うときには展開面の検討を忘れずに。

重・不良馬場の傾向

上のグラフはレースデータが最も安定している古馬1勝クラスでの馬場状態ごとのラップタイム比較。良馬場状態が重よりも悪化すると全体時計が一気に早くなることが良くわかる。

重・不良では「穴狙い」を避ける

上の表は2018年~2022年に中山ダート1800m(重・不良)で行われたレースにおける1番人気のクラス別成績。どのクラスでも良馬場よりも好成績で単勝回収値も100を超える。馬場が悪化すると「穴を狙いたい」という気持ちが強くなりやすいので注意したい。

中山ダート1800m 枠番別の傾向(回収率・連対時脚質比較)

2枠の回収値が多枠に比べて高い。また、真ん中から外は「好位」を取れないと馬券にからむことが難しいこともみてとれる。差しを狙うのであれば内の馬から。

中山ダート1800m そのほかの傾向

  • 1番人気の信頼度は標準(勝率約34.4%・連対率54.8%・複勝率67.2%・単回76・複回85)
  • 関東馬は前走芝のダート替わり
  • 大型馬が有利(一般傾向として馬体重が重いほど勝率が高い)
  • へニーヒューズ・キズナ・ドゥラメンテ産駒
  • ルメールの成績(勝率33.7%・連対率50.5%・複勝率55.8%・単回97・複回78)※良馬場
  • 石川裕・松岡

中山ダート1800m 狙い馬のプロファイル

  • 良馬場のヘニーヒューズ産駒(2・8枠/偶数馬番/芝スタートコースからのコース替わり)
  • 前走から距離延長のホッコータルマエ産駒
  • 重・不良のシニスターミニスター産駒

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