2026年凱旋門賞の外国有力馬を紹介|ダリズ、モルティーズクロスら海外勢12頭を分析

2026年10月4日にパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞。前年覇者ダリズを筆頭に、欧州各国から有力馬が本番を目指しています。

この記事では、日本馬以外の有力馬・出走候補について、血統や主要実績、2026年の臨戦過程を整理。さらに、凱旋門賞を考えるうえで「この馬を見るならここ」というレースを紹介します。

France Galopの公式Trackingを取得できるレースについては、G600時点の位置関係、Last600、200mごとのPosition Migrationまで確認します。

※戦績・出走動向は2026年9月25日時点。最終的な凱旋門賞出走馬が確定する前のため、候補馬を含みます。



ダリズ(牡4 フランス(F-H.グラファール調教師))

父:Sea The Stars 母父:Selkirk
通算着度数:11戦8勝[8-1-1-1]
主な勝利レース: 2025年凱旋門賞(G1)、2026年ガネー賞(G1)、アガ・カーン4世賞(G1)、フォワ賞(G2)

2025年の凱旋門賞馬。2026年も連覇を大きな目標としてシーズンを組み立てている。

4歳初戦のガネー賞を3馬身半差で快勝すると、続くアガ・カーン4世賞でも勝利。前年の凱旋門賞2400mから2100m、1850mと距離を短縮しながらG1を連勝した。

6月のプリンスオブウェールズSでは3着。その後は夏場を休養し、9月6日のフォワ賞でパリロンシャンへ戻った。

フォワ賞ではBay City Rollerの直後でレースを進め、残り400m付近から追撃。最後は先頭を捕らえ、凱旋門賞と同じ2400mの前哨戦を勝って本番へ向かう。

この馬について見るべきレース

2025年 凱旋門賞

前年の本番そのもの。Minnie Haukが先に抜け出し、Daryzが追撃。最後の200mでの攻防を制して頭差で勝った。

公式情報

2026年 フォワ賞

残600m地点で先頭から0.40秒差、上がり600mは32.57秒で4頭中最速。レース全体が前半800m=58.38秒、最後600m=32.96秒という極端な後傾構造だった。

公式情報

2026年フォワ賞 Last600。Daryz 32.57秒、Uthred 33.08秒、Bay City Roller 33.23秒、Quest For Magic 34.47秒。

モルティーズクロス(牡3 イギリス(W.ハガス調教師))

父:Sea The Stars 母父:Camelot
通算着度数:7戦5勝[5-2-0-0]
主な勝利レース: 2026年パリ大賞典(G1)、グレートヴォルティジュールS(G2)

2026年になって急速に実績を積み上げてきた3歳馬。春に連勝して英ダービーへ進み、ここで2着。続く7月14日のパリ大賞典では、初めてパリロンシャン2400mを経験した。

直線では逃げたAncient Egyptが粘り、Alam、Varandirも加わる接戦となったが、Maltese Crossが最後の数完歩でAncient Egyptを捕らえ、G1初勝利を挙げた。

その後、グレートヴォルティジュールSも勝利。英ダービー2着、パリ大賞典1着と、3歳馬ながら2400m前後で実績を積んでいる。

この馬について見るべきレース

2026年 パリ大賞典

France Galop公式Trackingでは、R600=5番手→R400=6番手→R200=4番手→1着。Last600は34.20秒、最速200mはR400→R200の11.21秒。早い段階から前を捕まえに動いたのではなく、最後の400mで順位を大きく変え、さらに最後の200mで勝ち切った。

公式情報

Maltese Crossのパリ大賞典Position Migrationと、2019~2025年凱旋門賞勝ち馬中央値の比較。

カルパナ(牝5 イギリス(A.ボールディング調教師))

父:Study Of Man 母父:Dansili
通算着度数:18戦9勝[9-6-2-1]
主な勝利レース: 2025年英チャンピオンズフィリーズ&メアズS(G1)、2026年キングジョージVI世&クイーンエリザベスS(G1)、ヨークシャーオークス(G1)

前年の凱旋門賞にも出走して7着。今年はアストンパークSを勝ち、ロイヤルアスコットのハードウィックSで2着となった後、G1戦線でさらに内容を上げてきた。

キングジョージでは中団から徐々に進出し、直線で先頭へ。続くヨークシャーオークスも勝利し、2400m前後のG1を連勝している。

一方、2025年凱旋門賞ではFrance Galop Tracking上、R600時点で12番手。その後R400で7番手、R200で5番手まで順位を上げたものの7着だった。

この馬について見るべきレース

2025年 凱旋門賞

終盤に順位を上げる反応自体は見せている。ただしR600で12番手と、勝負どころをかなり後方から迎えていた。2026年の勝ち方と比較すると、どこからPosition Migrationを開始するかが重要な比較材料になる。

公式情報

Kalpanaの2025年凱旋門賞Position Migration。R600では12番手だった。

ベイシティローラー(牡4 イギリス(G.スコット調教師))

父:New Bay 母父:Teofilo
通算着度数:14戦5勝[5-7-0-2]
主な勝利レース: 2025年バイエルン大賞(G1)、2026年コロネーションC(G1)

今年はハクスリーS、タタソールズゴールドCで連続2着。6月のコロネーションCでは2400mで後続を10馬身離してG1を制した。

9月6日のフォワ賞ではDaryzと対戦。スタートから先頭に立ち、そのままレースをコントロールした。France Galop TrackingではR600、R400、R200のすべてで先頭。Daryzが残り400m付近から追撃を始めたが、実際に順位が入れ替わったのは最後の200mに入ってからだった。

この馬について見るべきレース

2026年 フォワ賞

G600で先頭、Last600は33.23秒。Daryzの32.57秒より0.66秒遅かったものの、R200までは先頭を維持した。単純な『逃げて止まった』ではなく、高速化した終盤でも先頭を保ち、最後の200mでDaryzのFinish Responseに上回られたと見る。

公式情報

Bay City Rollerのフォワ賞Position。R200まで先頭を維持し、最後にDaryzへ逆転された。

サダッド(牡4 イギリス(R.ヴェリアン調教師))

父:Pinatubo 母父:Cape Cross
通算着度数:10戦5勝[5-1-2-2]
主な勝利レース: 2026年バーデン大賞(G1)、ゴードンリチャーズS(G3)

4歳初戦のゴードンリチャーズSを勝利。タタソールズゴールドCでは3着、エクリプスSでは4着だった。

そして9月6日、初めて2400mへ距離を延ばしたバーデン大賞を勝利。中団で進み、直線でParachutisteとの競り合いを制した。これがキャリア初の2400m戦だった。

この馬について見るべきレース

2026年 バーデン大賞

公式情報

ミニーホーク(牝4 アイルランド(A.オブライエン調教師))

父:Frankel 母父:Dansili
通算着度数:13戦6勝[6-3-1-3]
主な勝利レース: 2025年英オークス(G1)、愛オークス(G1)、ヨークシャーオークス(G1)

2025年は英オークス、愛オークス、ヨークシャーオークスを3連勝。凱旋門賞でもDaryzと頭差の2着だった。

2026年はムーアズブリッジSを勝って始動。その後はタタソールズゴールドC5着、プリンスオブウェールズS2着、キングジョージ8着、ヨークシャーオークス3着。前年ほど結果が揃っているわけではないが、2025年凱旋門賞の内容そのものが重要な比較材料になる。

この馬について見るべきレース

2025年 凱旋門賞

France Galop Trackingでは、R600=4番手→R400=1番手→R200=1番手→2着。後方から一気に追い込んだのではなく、勝負どころではすでに好位置におり、残り400mで先頭へ立っている。2026年のキングジョージでは逆に約600m地点で早く先頭へ立って失速。ヨークシャーオークスでは後方からの進出が遅れた。

公式情報

Minnie Haukの2025年凱旋門賞Position Migration。R400で先頭に立ち、最後の200mでDaryzに逆転された。

ヴァランディール(牡3 フランス(F-H.グラファール調教師))

父:Zarak 母父:Pivotal
通算着度数:5戦4勝[4-0-0-1]
主な勝利レース: 2026年ニエル賞(G2)、オカール賞(G3)

デビューから3連勝。初G1となったパリ大賞典では4着だったものの、勝ったMaltese Crossとは僅差だった。

9月6日のニエル賞ではMontrealが後続を大きく離して逃げる展開。Varandirは直線入口で5番手に位置し、そこから追撃を開始。最後の100mで先頭に立って勝った。

この馬について見るべきレース

2026年 ニエル賞

残600m地点のトラッキング順位が5位、先頭から2.32秒差。上がり600mは33.34秒で2位だった。前にいた馬を終盤で追いかけながらPositionを上げて勝ったという点で、Daryzのフォワ賞とは異なるFinish Responseを示している。

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サンダリングオン(牝3 アイルランド(J.オブライエン調教師))

父:Frankel 母父:Night Of Thunder
通算着度数:7戦3勝[3-2-0-2]
主な勝利レース: 2026年英オークス(G1)、ブランドフォードS(G2)、サルサビルS(G3)

4月のサルサビルSを勝ち、英オークスへ。英オークスでは後方からレースを進め、直線でスムーズにポジションを上げると、最後の1ハロンで先頭。3馬身3/4差で勝利した。

プリティポリーSでは4着だったが、休養後のブランドフォードSでは再び後方から差し切り勝ち。2026年の勝利では、序盤にポジションを取り切るより、終盤にポジションを大きく上げる形が繰り返されている。

この馬について見るべきレース

2026年 英オークス

2400m前後で最も重要な実績。EpsomとParisLongchampではコース構造が大きく異なるため、位置をそのままArcのR600・R400へ変換しない。ただし、2400mで終盤まで脚を温存し、そこから大きく順位を上げて押し切ったという馬自身のResponseを確認できる。

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ダイヤモンドネックレス(牝3 アイルランド(A.オブライエン調教師))

父:St Mark’s Basilica 母父:Dansili
通算着度数:7戦6勝[6-1-0-0]
主な勝利レース: 2025年マルセルブサック賞(G1)、2026年仏1000ギニー(G1)、ディアヌ賞(G1)、ナッソーS(G1)

2歳時から無敗を続け、今年もパリロンシャンの仏1000ギニーを勝利。2100mのディアヌ賞では速い流れの中で前との差を保ちながら進み、直線では外へ持ち出された。

最後の300mでPink Pantheraとの競り合いとなり、一度相手が前へ出た後に再び伸びて勝った。続くナッソーSも勝利。ジャンロマネ賞2着がキャリア初黒星となった。

この馬について見るべきレース

2026年 ディアヌ賞

この馬の特徴を理解しやすい一戦。好位から直線で勝負し、一度Pink Pantheraに前へ出られてから再び伸びている。一方、ここまで最長距離は2100m。凱旋門賞の2400mは未経験で、陣営の距離見解と実戦で証明された事実は分けて考える。

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サンリー(牝4 フランス(F-H.グラファール調教師))

父:Night Of Thunder 母父:Champs Elysees
通算着度数:8戦4勝[4-2-2-0]
主な勝利レース: 2025年クレオパトル賞(G3)、2026年アレフランス賞(G3)

2026年初戦のアレフランス賞を勝利。その後はコリーダ賞2着、サンクルー大賞3着と距離を延ばしながらG1級の相手と戦ってきた。

9月6日のヴェルメイユ賞ではスタートでつまずいて後手を踏み、さらに直線でも接触・進路上の不利があった。それでも最後まで伸びて3着まで追い上げた。

この馬について見るべきレース

2026年 ヴェルメイユ賞

上がり600mのトラッキング順位が13頭中12位、先頭との差は1.49秒。そこから上がり600m=33.83秒でメンバー最速を記録して3着まで来た。

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フレンドリーソウル(牝5 イギリス(J&T.ゴスデン調教師))

父:Kingman 母父:Inchinor
通算着度数:10戦6勝[6-1-1-2]
主な勝利レース: 2024年オペラ賞(G1)、2026年ヴェルメイユ賞(G1)

長期休養から2026年に復帰。序盤は順調さを欠いたものの、デュークオブケンブリッジS3着、ナッソーS2着と内容を上げてきた。

9月6日のヴェルメイユ賞では初めて2400mへ出走。スタートから先頭に立ち、そのまま最後まで順位を譲らず勝利した。

この馬について見るべきレース

2026年 ヴェルメイユ賞

France Galop Trackingでは、すべての200m checkpointで1位。残600m地点でも先頭だった一方、上がり600mは35.15秒で13頭中8位だった。

公式情報

Friendly Soulのヴェルメイユ賞Position。全checkpointで先頭を維持した。

ベンヴェヌートチェッリーニ(牡3 アイルランド(A.オブライエン調教師))

父:Frankel 母父:Lope de Vega
通算着度数:8戦4勝[4-1-2-1]
主な勝利レース: 2026年愛ダービー(G1)、チェスターヴァーズ(G3)

チェスターヴァーズを勝利し、6月の愛ダービーでは後方から徐々に位置を上げ、残り400m前後で先頭へ立って押し切った。

キングジョージでは古馬相手に3着。後方から早めに動いて上位へ進出したが、最後は同じ脚色になった。

9月6日のニエル賞でパリロンシャン2400mを経験。Montrealが大きく離して逃げたレースで、追走集団の中では比較的前にいたものの、直線でVarandirらほどのFinish Responseを示せず5着だった。

この馬について見るべきレース

2026年 ニエル賞

残600m地点のトラッキング順位が3位で、先頭から2.12秒差。一方Varandirは上がり600mで5位、2.32秒差だった。残600m地点ではBenvenuto Celliniの方が0.20秒前にいたが、Last600はBenvenuto Cellini 34.20秒、Varandir 33.34秒。終盤600mでは0.86秒差がつき、最終結果も1着と5着に分かれた。

公式情報