新潟大賞典 過去20年 ラップタイム・レースの傾向

かつて福島競馬場で行われていた福島大賞典に代わるレースとして1979年に創設された古馬重賞。1984年から1996年までの間だけ2200mで実施されていたが、それ以外の年は2000mで実施。新潟競馬場に外回りコースが設置されたことにより2002年からは今の新潟外回り2000mでの実施。個人的には、新潟大賞典→宝塚記念と連勝したメジロパーマーの1992年が懐かしいレース。

新潟大賞典 過去レースのラップタイム

馬場200400600800100012001400160018002000勝ち時計RPCI
200212.311.211.712.112.312.311.911.410.912.701:58.851.0
200312.710.911.111.512.312.612.411.611.112.101:58.351.4
200412.811.512.012.012.612.812.311.610.612.302:00.558.0
200512.711.011.511.712.512.312.211.911.012.101:58.951.2
200612.911.311.911.512.512.311.711.611.212.201:59.151.6
200712.511.311.511.612.312.211.911.310.912.201:57.752.9
200812.611.411.512.312.912.912.011.110.711.101:58.565.8
200912.911.011.011.312.012.312.111.811.011.501:56.952.0
201012.310.911.311.312.412.412.112.311.011.701:57.748.7
201112.611.211.811.612.112.111.911.711.212.201:58.449.5
201212.611.211.511.512.212.211.911.711.512.701:59.045.3
201312.410.711.311.711.911.911.911.911.112.101:56.946.4
201412.911.611.912.212.512.211.811.510.811.801:59.258.2
201513.112.112.011.912.412.411.811.510.911.501:59.660.5
201612.611.311.511.912.211.911.611.510.812.501:57.850.3
201713.111.211.411.612.512.212.111.510.812.201:58.654.1
201812.811.612.512.512.912.711.910.910.611.602:00.067.5
201912.611.412.212.412.212.211.911.111.111.501:58.659.8
202012.411.011.712.112.512.011.511.211.412.801:58.647.8
202112.610.611.011.311.612.112.512.012.313.301:59.335.2

新潟競馬場は東京競馬場と並んで「時計の早い競馬場」としてよく知られる。また、舞台となる芝2000m(外)コースは、日本で唯一のワンターン2000mコースで、スタートから3コーナーまでは948mの長さがありゴール前の直線よりも長く、2000mのうち1600mほどが直線区間というコースとなる。そのため、区間ラップも11秒台の流れが続き、上りとなる3コーナーだけややペースが落ちる。最後の3Fはすべて直線となるため2021年のような猛烈なハイペースにならないかぎりは「早い上がり」が必須となる。

過去20年の結果の中央値は下記の通り

  • 前半3F:35.4 後半3F:34.8
  • 前半4F:47.3 後半4F:46.7
  • 前半5F:59.6 後半5F:58.9

新潟大賞典 1~3着馬の脚質分布

長い直線を活かすことのできる末脚鋭い差し馬が優勢という傾向。道中のペースが緩みづらい展開に加え600m以上の直線の新潟外回りの競馬で逃げ切ることはかなり難しく、過去20年でわずかに1連対。ただし、3着には9頭の馬が残していることから、「高速馬場だからこそは前残りを警戒」というセオリーも忘れないことが重要。

新潟大賞典 過去20年 そのほかのレース傾向

人気・枠/馬番などの過去傾向データを紹介。軸馬・穴馬探しの参考に

新潟大賞典 人気別の傾向

1番人気は過去20年で3勝どまりで複勝率も50%以下。直近過去10年でも2着2回・3着3回にとどまり2006年にオースミグラスワンが勝利していらい15連敗中。この10年では「5番人気以下が7勝」となっていて「頭から荒れるレース」という傾向。2着・3着に10番人気以下が飛びこむケースも珍しくない。3連単はかなり網を拡げる必要があるという意味で買い方が非常に難しい。

新潟大賞典 前走レース(ローテーション)別の傾向

過去20年で拾うとすでに施行条件・時期が大きく変わったレースなども複数含まれるため過去10年のデータから。前走3月中京(金鯱賞・かつての中日新聞杯)・福島民報杯・大阪杯あたりからのローテーションに好走例が多い。年明け初戦になる馬は基本的には割引で、3月以降に使っている馬が圧倒的に優勢

新潟大賞典 年齢・性別の傾向

5歳馬が優勢で、これに4・6歳が続くという結果。ただ、直近過去10年では4歳馬の方が優勢でトレンドが変化しつつある可能性もある。直近10年で勝利した4歳馬3頭のうち2頭は古馬相手のOP以上で入着経験があり、条件戦を連勝で卒業してきたようなタイプや特に展開利の見込める馬でないかぎりは、古馬OPでの経験は重要といえる。
牝馬は、過去20年で16頭が出走して2003年のタフネススターの2着のみ。

新潟大賞典 負担重量(斤量)別の傾向

54kg~57kg(牡馬)までのゾーンが強く、それ以上重くても軽くても苦戦。特に57.5kg以上の馬の勝利は2003年のダンツフレーム(前年の宝塚記念勝ち馬)の1例だけで、他は2着が3例あるのみ。1年以上前の重賞勝利などが理由で57.5kg以上を背負わされるようになったタイプは割り引きたいところで、57kg以上でのOP以上勝ち(G1好走)の実績もほしいところ。53kg以下の軽すぎる馬は過去20年で3着が2例あるのみでこちらも狙いづらい。

新潟大賞典 種牡馬別の傾向

ディープインパクト産駒が3勝、キングカメハメハ産駒が2勝と人気種牡馬のワンツー。しかも、この5勝はいずれも5番人気以下の馬によるもの。

新潟大賞典 枠番・馬番別の傾向

過去20年ではほぼフラットにみえる分布も過去10年では内枠優勢。1枠の3勝2着1回はすべても直近10年以内のもの。これは新潟大賞典の実施時期が5月開催の後半から前半に変更されたことによる影響が大きいと思われる。

新潟大賞典 過去20年の傾向 まとめ

  • 高速馬場を背景に時計の早い決着
  • 「早い上がり」が必須のレースで差し馬優勢
  • 1番人気が15連敗中
  • 絞り込みづらいレースなので券種選択を慎重に
  • 前走中京・福島の中距離OP以上
  • 年明け初戦は原則割引
  • 4・5歳馬優勢
  • 牝馬割引
  • ハンデ54kg~56kg
  • 内枠優勢

シェアする