みやこステークス 過去傾向

みやこステークスは、京都ダート1800mで行われる3歳以上のGⅢです。

JRA公式では、創設前年まで同条件で行われていたオープン特別・トパーズSを重賞へ格上げし、2010年に「みやこステークス」へ改称した競走とされています。2018年は京都競馬場でJBCが行われたため実施されず、2020~2022年は京都競馬場改修に伴い阪神ダート1800mで開催されました。

2026年が第16回なので、このページでは2010~2025年に行われた重賞としてのみやこS全15回をSeries Populationとします。人気・年齢・前走・配当は全15回、コース固有のラップ・残600m位置・上がり3Fは京都ダート1800mで行われた12開催を対象に分析します。

コース形態そのものは、京都ダート1800mコース解説で詳しくまとめています。


先に結論|みやこSの過去傾向

  • 1・2番人気が全15回中9勝。 上位人気が中心ですが、直近10回では4勝まで比重が下がっています。
  • 4歳馬が全15回中8勝。 3歳馬も2023・2024年に連勝しており、現在は「3歳だから不利」とは言えません。
  • 前走1700~1800mが全15回中9勝。 直近10回では前走1800m以上が9/10勝まで増えています。
  • 京都12開催では勝ち馬12頭中10頭が上がり3F3位以内。残600m3位以内は5頭で、前方Positionより終盤性能の方が安定しています。
  • 京都12開催の勝ち馬は全12頭が「残600m3位以内」または「上がり3F3位以内」。前方押し切りの例外Routeも残ります。


みやこステークス 過去全15回の結果

年開催馬場勝ち馬年齢人気前走着順前走距離残600m順位上がり3F順位単勝3連単
2010京都良トランセンド4221800m13310円15,410円
2011京都稍重エスポワールシチー6141600m11160円6,870円
2012京都良ローマンレジェンド4111700m62140円6,610円
2013京都良ブライトライン4231700m27420円28,290円
2014京都良インカンテーション4211800m111550円54,980円
2015京都不良ロワジャルダン4742100m922,340円180,390円
2016京都良アポロケンタッキー4482100m73760円42,390円
2017京都良テイエムジンソク5221700m32310円68,120円
2019京都良ヴェンジェンス6721800m1221,870円473,050円
2020阪神良クリンチャー6141800m31340円41,220円
2021阪神良メイショウハリオ4521800m921,300円369,130円
2022阪神良サンライズホープ511121900m1129,070円267,560円
2023京都良セラフィックコール3111800m111260円10,800円
2024京都重サンライズジパング3332000m51660円233,450円
2025京都不良ダブルハートボンド4222000m14600円49,680円

人気別|1・2番人気が9勝、ただし直近では集中が弱まる

全15回では、1番人気4勝、2番人気5勝。1・2番人気で9勝しています。

3番人気は1勝、4~5番人気は2勝、6~9番人気は2勝。10番人気以下からの勝利は1頭で、2022年サンライズホープ(11番人気)です。

上位人気が基本線ですが、1番人気の3着内率は53.3%、2番人気は46.7%で、常に安定して馬券圏内へ入るわけではありません。

また、直近10回では1・2番人気の勝利が4/10まで低下しており、創設初期ほど勝ち馬が上位2人気へ集中していません。この変化は後段で改めて確認します。


年齢別|4歳馬が8勝、3歳馬は近年連勝

4歳馬は59頭から8勝・3着以内15頭で、全15回の半数以上を勝っています。

5歳馬は81頭で2勝、6歳馬は34頭で3勝。7歳以上は26頭が出走して勝利がありません。

一方、3歳馬は25頭で2勝・3着以内6頭。2023年セラフィックコール、2024年サンライズジパングが連勝しました。

旧ページでは3歳馬未勝利の時期が長くありましたが、現在の全15回集計ではその傾向は崩れています。長期全体では4歳中心である一方、3歳馬を年齢だけで下げる根拠はなくなっています。


前走|1700~1800mが9勝、前走1~3着が10勝

前走1700mは27頭から3勝、1800mは67頭から6勝。1700~1800mで全15回中9勝です。

そのほかは1600m1勝、1900m1勝、2000m2勝、2100m2勝。勝ち馬15頭中14頭は前走1700m以上でした。

前走着順では、前走1着3勝、2~3着7勝で、前走1~3着馬が10勝。ただし前走10着以下からも2022年サンライズホープが勝っており、前走着順だけで完全には切れません。

主要ローテーションでは、エルムSと太秦Sが各3勝、ブラジルCが2勝です。特定の1レースだけに集中するより、1700~2100mのダート中距離路線から広く勝ち馬が出ています。


レース構造|終盤で大きく加速するより、高い速度を維持する

ここからは京都ダート1800mで行われた12開催だけを対象にします。

前後半の速度配分中央値は49.27です。終盤600mの状態は、基準より速い側が5回、標準が6回、遅い側が1回でした。

FASTまたはNORMALが12開催中11回で、終盤600mが大きく落ち込む年は少数です。

ただし芝の瞬発戦のように、最後の600mで一気にラップが速くなるわけではありません。京都ダート1800mでは3コーナーの下りを利用しながら速度を保ち、4コーナーから平坦な直線へ高い巡航速度を持ち込めるかが重要です。

200mラップ|残600m以降は「加速」より減速を抑える

京都12開催の200m区間中央値は、

12.1 → 11.15 → 12.35 → 12.15 → 12.3 → 12.25 → 12.1 → 12.3 → 12.65秒

です。

スタート後200~400mで11.15秒まで速度を上げ、その後は12.1~12.35秒前後で進みます。

終盤600mは12.10 → 12.30 → 12.65秒。最後まで加速し続ける形ではなく、3~4コーナーから高い速度へ乗せ、直線でどこまで減速を抑えられるかという持続力型の構造です。


勝ち方|上がり上位が中心、前方押し切りも残る

京都12開催の勝ち馬では、残600m3位以内が5/12、上がり3F3位以内が10/12でした。

勝ち馬の残600m順位中央値は5.5位、上がり順位中央値は2位。上がり3F上位の方が明確に安定しています。

3着以内36頭まで広げても、残600m3位以内は9頭に対し、上がり3F3位以内は25頭です。

一方、前方Positionからの押し切りもあります。2013年ブライトラインは残600m2位・上がり7位、2025年ダブルハートボンドは残600m1位・上がり4位で勝利しました。

つまり、京都のみやこSでは、

  • 中団・後方からレース内上位の上がりを使う
  • 残600mまでに前方へつけて持続力で押し切る

の2Routeがあり、中心は上がり上位型です。


全15回と直近10回で変わった傾向|上位人気への集中が弱まり、前走距離は長めへ

みやこSは重賞としての全履歴が15回なので、ここでは全15回と直近10回を比較します。

まず勝ち馬の人気です。

  • 全15回:1・2番人気が9勝、60.0%
  • 直近10回:1・2番人気が4勝、40.0%

上位2人気への勝利集中は20ポイント低下しています。

同時に、勝ち馬の前走距離も少し長い側へ移っています。

  • 全15回:前走1800m以上が11/15、73.3%
  • 直近10回:前走1800m以上が9/10、90.0%

創設初期には1600~1700mからの勝ち馬が複数いましたが、直近10回では1700m以下からの勝利は2017年テイエムジンソクだけです。

一方、京都Directの勝ち方は大きく変わっていません。京都12開催では上がり3F3位以内が10/12、京都の直近10回でも8/10。前後半の速度配分中央値も全体49.27に対し、直近10回は49.02です。

したがって近年の変化は、京都ダート1800mのRace Requirementが別物になったというより、勝ち馬の市場評価が分散し、より1800m以上のダート中距離経験を持つ馬へ寄っていると見るのが適切です。


配当|通常は中程度、人気薄勝利では大きく跳ねる

全15回の払戻中央値は、

  • 単勝:550円
  • 馬連:4,480円
  • 馬単:7,630円
  • 3連複:10,300円
  • 3連単:49,680円

でした。

3連単の最高配当は2019年の473,050円です。

全15回で10番人気以下の勝ち馬は1頭だけですが、2022年は11番人気サンライズホープが勝利し、大きな配当になりました。


みやこSで問われるもの

みやこSは、チャンピオンズCへ向かうダート中距離馬が集まる京都ダート1800mのGⅢです。

全15回で確認できる主な特徴は、

  • 1・2番人気が9勝
  • 4歳馬が8勝
  • 前走1700~1800mが9勝
  • 京都12開催の勝ち馬10頭が上がり3F3位以内
  • 京都12開催の勝ち馬全頭が「残600m3位以内」または「上がり3F3位以内」

という点です。

直近10回では、上位2人気への勝利集中が弱まり、前走1800m以上の馬が9勝まで増えています。

今年の出走馬を見る際には、単に前に行けるかだけでなく、3~4コーナーから高い速度へ乗せ、直線で減速を抑えられる終盤性能があるかを見ることが重要です。そのうえで、近年は1800m以上のダート中距離を使ってきた馬の比重が高まっている点も確認したいところです。


FAQ

みやこSは人気馬が強いですか?

全15回では1・2番人気が9勝しています。ただし直近10回では4勝まで比重が下がっており、創設初期ほど上位2人気へ勝ち馬が集中していません。

何歳馬が強いですか?

4歳馬が59頭で8勝・3着以内15頭と中心です。ただし3歳馬も2023年セラフィックコール、2024年サンライズジパングが連勝しており、現在は3歳というだけで不利とは言えません。

前走距離はどの距離が中心ですか?

全15回では1700m3勝、1800m6勝で、この2距離が9勝を占めます。直近10回では前走1800m以上が9勝まで増えています。

みやこSは先行有利ですか、差し有利ですか?

京都12開催では勝ち馬10頭が上がり3F3位以内で、残600m3位以内は5頭です。中心は終盤性能の高い馬ですが、前方Positionから押し切るRouteもあります。


データ注記

  • 対象:重賞としてのみやこS全15回(2010~2025年)
  • 2018年:JBC京都開催のため実施なし
  • 京都ダート1800m:12開催
  • 阪神ダート1800m:2020~2022年の3開催
  • Series集計:全15回
  • Race Structure / 残600m / 上がり3F:京都12開催
  • 直近10回比較:2015・2016・2017・2019・2020~2025年
  • 2026年:11月8日・京都ダート1800m・3歳以上GⅢ
  • 系列:source_series_code=0110
  • Race Structure / G600 / Final3F:PHASE6_JRA_GRADED_TREND_2001_2026_v1_0_RELEASE
  • 人気・年齢・前走・配当・200mラップ:RUN_20260917_161639

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