【レパードS】過去傾向からの狙い馬プロファイル

2009年に新設された3歳限定のダート重賞。JRAの3歳ダート路線ではユニコーンSと並ぶ「目標の一つ」となるレースであり、秋の古馬混合重賞(統一グレード戦)に向けて賞金を加算したい素質馬が揃うことが多い。レース創設から新潟ダート1800mの条件に変更はないが、2009年・2010年は格付けのない「重賞」として実施され、第3回目の2011年からGⅢに格付け。

レパードS 過去レースのラップタイム

馬場20040060080010001200140016001800
200912.511.112.112.012.012.412.411.613.4
201012.410.812.212.812.312.813.212.412.9
201112.210.812.313.713.212.412.811.912.7
201212.610.912.113.212.612.613.012.112.7
201312.411.212.112.712.612.312.512.212.3
201412.610.612.813.212.712.712.311.512.0
201512.510.912.313.012.812.512.812.312.8
201612.511.012.112.612.512.612.512.112.7
201712.311.112.713.112.512.812.912.712.8
201812.611.612.413.012.312.312.812.512.5
201912.410.511.712.513.012.613.212.812.6
202012.611.112.012.612.411.912.211.912.5
202112.411.212.312.912.612.612.811.912.6

新潟ダート1800mは1コーナーまでのポジション争いが非常に重要なコースで、レパードSにかぎらず1コーナーまでの最初の2ハロン(正確には389m)ラップは「しっかり流れる」と考えておくべき。その後コーナー角のきつい1・2コーナーは原則してまわることになる。レースが再び動くのは3コーナー進入に向けてのポジションどりとなるが、3・4コーナーも曲がり角が鋭角であるため先行馬はそこで一息入れやすく4コーナーの出でペースを上げセーフティリードを作りゴールに流れ込むというのが新潟ダート1800mのセオリー。
レースの平均RPCI(良馬場時)は46.3、前半4F48.6-後半4F50.2秒でやや前傾。

1~3着馬の脚質分布

新潟ダート1800mコースは「圧倒的に好位勢が強いコース」で、レパードSも同様の脚質分布。上がり3F最速の馬の複勝率が80%と非常に高いが「上がり最速=後方の馬」とは限らない点に注意しておきたい(下記参照)。上がり3F区間のうち約250mはコーナー区間になっていることから「直線でしか脚を使えない(3・4コーナーでもたつく)タイプの差し馬」は基本的には割引。

【参考】上がり3F最速の馬の脚質別着度数

レパードステークス 枠番・馬番別の傾向

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 1- 0- 1-11/13 7.7%
7.7% 15.4%
2枠 1- 0- 3-19/23 4.3% 4.3% 17.4%
3枠 1- 3- 2-18/24 4.2% 16.7% 25.0%
4枠 3- 3- 1-19/26 11.5% 23.1% 26.9%
5枠 2- 2- 2-20/26 7.7% 15.4% 23.1%
6枠 1- 1- 3-21/26 3.8% 7.7% 19.2%
7枠 3- 1- 1-21/26 11.5% 15.4% 19.2%
8枠 1- 3- 0-22/26 3.8% 15.4% 15.4%
馬番着別度数勝率連対率複勝率
1番 1- 0- 1- 9/119.10%9.10%18.20%
2番 1- 0- 3- 7/119.10%9.10%36.40%
3番 0- 0- 0-11/110.00%0.00%0.00%
4番 0- 0- 1-10/110.00%0.00%9.10%
5番 1- 2- 1- 7/119.10%27.30%36.40%
6番 3- 0- 0- 8/1127.30%27.30%27.30%
7番 1- 2- 0- 8/119.10%27.30%27.30%
8番 0- 0- 0-11/110.00%0.00%0.00%
9番 1- 2- 1- 7/119.10%27.30%36.40%
10番 0- 1- 1- 9/110.00%9.10%18.20%
11番 0- 0- 2- 9/110.00%0.00%18.20%
12番 1- 1- 0- 9/119.10%18.20%18.20%
13番 1- 0- 1- 9/119.10%9.10%18.20%
14番 0- 2- 0- 8/100.00%20.00%20.00%
15番 1- 1- 0- 8/1010.00%20.00%20.00%
偶数 5- 4- 5-62/766.60%11.80%18.40%
奇数 6- 7- 6-68/876.90%14.90%21.80%
大外 1- 1- 0- 9/119.10%18.20%18.20%

ちょうど良いくらいに外(被されて進路を失うリスクの小さい)真ん中の枠の成績がよい。5枠を除いては好位をとれた馬による連対というケースが大半で、「1コーナーまでにある程度のポジションにつける」、「向正面で動きたいときに動ける」ということが重要なレースである。

レパードS 人気別の傾向

1番人気は全13回で6勝・過去10年で4勝(複勝率80%)と「馬券の軸としての信頼度は高い」。ただ、2・3着の人気分布はかなり広く上位人気では「3番人気の信頼度が低め」。3連系の馬券はヒモ荒れに十分な警戒が必要。

レパードS 前走レース(ローテーション)別の傾向

前走レース名着別度数勝率連対率複勝率
ジャパG1 5- 4- 3-17/2917.20%31.00%41.40%
ユニコーG3 4- 0- 0-17/2119.00%19.00%19.00%
麒麟山特1000 1- 1- 0- 2/ 425.00%50.00%50.00%
濃尾特H1000 1- 0- 0- 3/ 425.00%25.00%25.00%
青竜S 1- 0- 0- 0/ 1100.00%100.00%100.00%
いわき特・2勝 1- 0- 0- 0/ 1100.00%100.00%100.00%
瀬波温H1000 0- 1- 1- 3/ 50.00%20.00%40.00%
濃尾特別1000 0- 1- 0- 4/ 50.00%20.00%20.00%
500万下 0- 1- 0-11/120.00%8.30%8.30%
500万下・牝 0- 1- 0- 2/ 30.00%33.30%33.30%
白百合S 0- 1- 0- 0/ 10.00%100.00%100.00%
御嶽特別1000 0- 1- 0- 0/ 10.00%100.00%100.00%
御嶽特H1000 0- 1- 0- 0/ 10.00%100.00%100.00%
1勝クラス* 0- 1- 0- 0/ 10.00%100.00%100.00%
鷹取特別1000 0- 0- 1- 1/ 20.00%0.00%50.00%
インデH・2勝 0- 0- 1- 2/ 30.00%0.00%33.30%
兵庫CG2 0- 0- 1- 1/ 20.00%0.00%50.00%
彦星賞H1000 0- 0- 1- 1/ 20.00%0.00%50.00%
安達太良1600 0- 0- 1- 0/ 10.00%0.00%100.00%
ベルモG1 0- 0- 1- 0/ 10.00%0.00%100.00%
バルー 0- 0- 1- 0/ 10.00%0.00%100.00%
スパー 0- 0- 1- 0/ 10.00%0.00%100.00%
2勝クラス・牝 0- 0- 1- 0/ 10.00%0.00%100.00%
青梅特別1000 0- 0- 0- 2/ 20.00%0.00%0.00%
1勝クラス 0- 0- 0- 9/ 90.00%0.00%0.00%

勝ち馬のパターンがハッキリしているレースで、①前走ジャパンダートダービー、②前走ユニコーンS、③前走2勝クラスの3パターンで、これまでの13回のうち12頭の勝ち馬が該当(例外は前走青竜Sから1着になった2019年ハヤコッコのみ)。特に前走ユニコーン組は「前走負け」からの臨戦になることが多いが「高速上がり決着が苦手なタイプが1周競馬で巻き返す」ことも珍しくない。
2・3着馬もこのパターンの馬で占められることが多く、前走1勝クラスという馬は「強い勝ち方をした馬(世代OPで通用する客観的なエビデンスのある馬)」以外は割引でよい。逃げ・追い込みで派手な勝ち方をしたタイプは見た目よりも中身がないケースも多いので注意(そもそもダート戦における逃げ馬勝利は着差がつきやすい傾向がある)。

【参考】前走1勝クラス組の前走着差別着度数

前走1勝クラス1秒以上差勝ち→レパードS着外の2頭は、函館1700mを逃げて買ったオセアダイナスティ(2021年・6着)と、東京1400mを追い込んで勝ったタマブラックホール(2012年10着)の2頭。

レパードS キャリア・性別の傾向

キャリア着別度数勝率連対率複勝率
  2戦  0-  1-  0-  0/  10.00%100.00%100.00%
  3戦  0-  0-  0-  8/  80.00%0.00%0.00%
  4戦  0-  0-  1-  9/ 100.00%0.00%10.00%
  5戦  0-  3-  1- 18/ 220.00%13.60%18.20%
  6戦  5-  3-  4- 20/ 3215.60%25.00%37.50%
  7戦  3-  1-  1- 20/ 2512.00%16.00%20.00%
  8戦  3-  4-  1- 20/ 2810.70%25.00%28.60%
  9戦  1-  0-  2- 18/ 214.80%4.80%14.30%
  10戦  1-  0-  3- 14/ 185.60%5.60%22.20%
 牝馬  1-  1-  2- 17/ 214.80%9.50%19.00%

キャリア6戦が最多の5勝・8連対。ただし、5戦からキャリアが増える分には大きな割引は不要だが、キャリアが減るのは割引が必要。レパードSではテンから厳しい流れのフルゲートでの競馬になることが多く、「キャリア(厳しい競馬の経験)不足」は不利なファクター。

レパートS 種牡馬別の傾向

キングカメハメハ・ネオユニヴァースが2勝ずつしているものキンカメ産駒は2022年3歳、ネオユニヴァースは22年生がラストクロップ。それに次いで相性がよいのは、パイロなどのA.P.Indyの系統。

レパードS 騎手別の傾向

戸崎が2勝2着1回3着1回で馬券になった回数ではトップ。ほかでは夏は北海道を主戦場にしている武豊が3戦2連対の好成績。暑い新潟が苦手のルメールは、騎乗機会2回で3着1回のみ(どちらも1番人気)。芝重賞で遠征してくるときの強さと比べるとかなり物足りない。

レパードS 狙い馬のプロファイル

  • ユニコーンSを「切れ比べ」で敗退して人気を落とした先行力のある馬

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