白山大賞典|過去10年のデータ・傾向・好走パターン

白山大賞典は、金沢ダート2100mで行われる3歳以上のJpnIIIです。2026年は9月22日18時00分発走予定です。

このページでは2016~2025年の過去10開催について、人気・枠・年齢・所属・前走・配当といった基本データを確認したうえで、詳細な位置取りデータを比較できる2022~2025年について、残り600m地点の位置取り、上がり3F、1角から4角までの位置取りの変化を重ねて好走パターンを分析します。

先に要点をまとめると、白山大賞典は近10年で勝ち馬10頭すべてが4コーナー2番手以内。そのうち8頭は4コーナー先頭でした。一方、近4年の3着以内馬を見ると、前方の位置取りだけでなく終盤の伸びも必要です。単純な「逃げ・先行有利」で終わらせず、どこにいて、そこまでにどう位置を動かし、残り600mから何を残したかで読むのがポイントです。


白山大賞典 過去10年の勝ち馬

年馬場勝ち馬人気年齢所属勝ち時計
2016良ケイティブレイブ13歳JRA2:15.1
2017不良インカンテーション17歳JRA2:13.6
2018稍重グリム23歳JRA2:11.4
2019良グリム14歳JRA2:15.9
2020稍重マスターフェンサー14歳JRA2:13.6
2021不良メイショウカズサ54歳JRA2:10.3
2022良ケイアイパープル26歳JRA2:13.1
2023良ウィルソンテソーロ14歳JRA2:11.0
2024重ディクテオン16歳JRA2:11.1
2025良ジャスパーロブスト34歳JRA2:10.8

過去10年から見える3つの特徴

1. 勝ち馬は4コーナーで必ず2番手以内

2016~2025年の勝ち馬10頭は、全馬が4コーナーで1番手または2番手でした。

内訳は4コーナー先頭が8頭、2番手が2頭。白山大賞典では、直線だけで大きく位置を上げて勝つ形より、最終コーナーへ入るまでに勝負圏を確保している形が近10年の勝ちパターンになっています。

ただし「最初から逃げていればよい」という意味ではありません。2022年ケイアイパープル、2023年ウィルソンテソーロ、2024年ディクテオンは、1角から4角までに位置取りを前へ動かして勝っています。

2. 3着以内30頭はすべて5番人気以内

2016~2025年では、6番人気以下の3着以内がありません。勝ち馬は1番人気6勝、2番人気2勝、3番人気1勝、5番人気1勝。10頭中9頭が3番人気以内です。

上位人気への集中は非常に強い一方、人気そのものを好走理由とはしません。市場で高く評価された馬が、実際にどの位置を取り、終盤にどれだけ伸びたかまで確認する必要があります。

3. 近4年は「前方の位置取り × 終盤の伸び」の両方を見る

2022~2025年の3着以内12頭では、残り600m地点4位以内が10頭。さらに12頭全てが上がり3F順位4位以内で、9頭が3位以内でした。

勝ち馬4頭のうち3頭は残り600m地点で先頭でしたが、2023年ウィルソンテソーロは残り600m5位から上がり3F1位で差し切っています。前方にいる利点と終盤の伸びの組み合わせが重要です。


人気別の傾向

人気1着2着3着3着以内
1番人気6017
2番人気2316
3番人気1326
4番人気0336
5番人気1135

6番人気以下は3着以内0頭です。1番人気は6勝していますが、2着はなく3着が1回。単純に「1番人気を連軸にすればよい」という分布でもありません。

上位人気を中心にしつつ、その年にどのような位置取りのパターンを作れそうかを見る方が実戦的です。


枠順は8枠の勝利数が多いが、枠だけで有利不利は決めない

過去10年の勝ち数では8枠が5勝、6枠が2勝。1・3・4枠が各1勝です。3着以内の延べ件数でも6枠と8枠が各7頭と多くなっています。

ただし、これは枠ごとの出走頭数を分母にした好走率ではありません。頭数や人気馬の配置も年によって異なるため、「8枠有利」という固定的な判断基準にはしません。枠順は位置を取る過程に影響する一要素として、当年の並びと合わせて確認します。


年齢・所属の傾向

年齢1着2着3着3着以内
3歳2125
4歳52310
5歳0538
6歳2215
7歳1012

4歳馬が5勝で最多です。一方、5歳馬は勝利がないものの2着5回・3着3回で、3着以内は8頭。年齢だけを足切り条件にすると、この層を過小評価します。

所属では勝ち馬10頭すべてがJRA所属。3着以内30頭でもJRA所属が27頭、地方所属が3頭でした。交流重賞として中央勢が結果の中心を占めてきた10年間です。


前走ではマーキュリーカップ組が最多

過去10年の3着以内30頭で、前走マーキュリーカップ組は7頭。内訳は3勝・2着2回・3着2回です。

次いでエルムS組が5頭、レパードS組が3頭。帝王賞組、東京記念組も各2頭が3着以内に入っています。

前走名だけを足切りにはしません。前走で何着だったかより、どの位置にいて、どこで結果を得た/失ったかを見る必要があります。


過去10年の配当

2016~2025年の3連単中央値は3,985円です。最高は2021年の14,150円、最低は2023年の1,480円。近10年は6番人気以下が3着以内に入っていないため、交流重賞の中でも配当は比較的低い側にまとまっています。

上位人気中心という結果分布は、払戻にもそのまま表れています。


2022~2025年の3着以内馬を「残600m × 上がり3F」で見る

詳細な位置取りデータを直接比較できる2022~2025年は、全4開催が金沢ダート2100m右回りで、同じコース条件として比較できます。

年着馬名残600m順位先頭差上がり3F上がり順位1角→4角
20221ケイアイパープル10.0秒39.1秒23→1
20222ラーゴム30.4秒39.2秒44→3
20223カフジオクタゴン40.5秒39.1秒25→2
20231ウィルソンテソーロ50.8秒35.9秒14→2
20232メイショウフンジン10.0秒36.8秒31→1
20233ペイシャエス40.7秒36.4秒23→2
20241ディクテオン10.0秒37.2秒23→1
20242ダイシンピスケス10.0秒38.2秒41→2
20243サンマルパトロール40.4秒38.0秒34→3
20251ジャスパーロブスト10.0秒38.7秒41→1
20252ディープリボーン21.0秒37.9秒15→2
20253カズタンジャー62.1秒38.0秒36→4

4開催の3着以内12頭中、残り600m4位以内は10頭、上がり3F4位以内は12頭、1角から4角にかけて順位を維持または前進した馬は11頭でした。

前方に進出して押し切るパターン

2022年ケイアイパープルは1角3番手から4角先頭。2024年ディクテオンも3番手から先頭。2025年ジャスパーロブストは最初から先頭を維持しました。

このパターンでは、終盤に最速の上がりを使う必要はありません。2025年ジャスパーロブストは上がり3F4位でも、残り600mで先頭にいる利点を結果につなげています。

後ろから位置を上げて差し切るパターン

2023年ウィルソンテソーロは残り600mで5位、先頭から0.8秒差。それでも1角4番手から4角2番手へ進み、上がり3F1位の35.9秒で差し切りました。

2025年3着カズタンジャーも残り600m6位・2.1秒差から、1角6番手→4角4番手、上がり3F3位で3着まで押し上げています。残り600m順位だけではなく、そこに至るまでの位置取りの変化も確認する必要があります。


残り600mは「3角進入部」――直線だけの勝負ではない

金沢2100mでは、残り600m地点は「3角進入部」にあたります。金沢競馬場は1周1200mの右回りで、2100m戦はゴールまでコーナーを6回通過。直線は236mです。

つまり残り600mは、短い直線へ入ってからの地点ではありません。最終コーナー群へ入る時点でどの位置にいるか、その後のカーブ区間で位置を維持・前進できるかが重要になります。

近10年の勝ち馬が全て4角2番手以内だったことと、近4年の残り600m時点の位置取りや1角から4角までの位置取りの変化は、このコース上の流れとも整合します。


生の勝ち時計だけでは傾向を決めない

2016~2025年の勝ち時計は2分10秒3から2分15秒9まで幅があります。ただし馬場は良・稍重・重・不良が混在しています。生の時計だけを並べて「高速化している」「この持ち時計が必須」と結論づけることはしません。

また、2022~2025年の白山大賞典では、公式200mラップや前後半のペース配分、ラスト1000mを比較できる観測データがありません。そのため本稿では、存在しないラップを推定で補わず、1角から4角までの位置取りの変化、残り600m時点の位置取り、上がり3Fで確認できる範囲に分析を限定しています。


白山大賞典で問われてきたもの

  • 勝つには最終4コーナーまでに前方の位置を確保することが極めて重要
  • ただし最初から逃げる必要はなく、中盤から位置を上げるパターンも成立する
  • 残り600mで前方なら、終盤で大きく崩れないこと
  • 後ろにいるなら、位置取りの不利を埋めるだけの上位の末脚が必要
  • 人気や前走名は有力な参考材料だが、それだけで個馬を足切りしない

「逃げ・先行馬を買う」という脚質ラベルではなく、最終コーナーまでに勝負圏へ入れる道筋を持っているかを見るのが、過去傾向の実戦的な使い方です。


2026年の白山大賞典を見るときのポイント

2026年の白山大賞典は9月22日、金沢ダート2100mで行われます。出走馬を見る際は、前走着順だけでなく次の点を確認します。

  1. 近走で残り600mまでにどの位置を取れていたか
  2. その位置を維持したのか、自分で前へ動いて作ったのか
  3. 最終コーナーまでに勝負圏へ入れる道筋があるか
  4. 前方の位置から終盤で大きく崩れるケースが繰り返されていないか
  5. 後方からでも上位の末脚で位置取りの不利を挽回できるか

固定ページでは過去の傾向までを扱い、2026年の各出走馬がこのパターンへどう当てはまるかは当年の予想・前哨戦診断で別途評価します。


よくある質問

白山大賞典は先行馬が有利ですか?

2016~2025年の勝ち馬10頭は全て4コーナー2番手以内で、8頭は4コーナー先頭でした。前方の位置取りは強い要素です。ただし2023年ウィルソンテソーロのように、残り600m5位から位置を上げ、上がり3F1位で差し切った例もあります。

白山大賞典は人気馬が強いですか?

近10年の3着以内30頭は全て5番人気以内です。勝ち馬も10頭中9頭が3番人気以内でした。一方、1番人気は6勝しているものの2着がなく、人気だけで連軸を固定できる分布ではありません。

白山大賞典で上がり3Fは重要ですか?

2022~2025年の3着以内12頭は全て上がり3F4位以内で、9頭は3位以内でした。ただし2025年ジャスパーロブストは上がり4位で勝利しており、上がり順位単独ではなく残り600mの位置取りと組み合わせて読みます。

前走で最も好走例が多いレースは?

2016~2025年ではマーキュリーカップ組が3勝・2着2回・3着2回で、計7頭が3着以内。最多です。ただし前走のレース名や着順だけを足切り条件にはしません。

白山大賞典は荒れやすいですか?

近10年は6番人気以下の3着以内がなく、3連単中央値は3,985円です。大波乱型というより、上位人気中心で決まりやすい結果分布でした。

なぜペース指標や200mラップを掲載していないのですか?

2022~2025年の白山大賞典では、公式200mラップや前後半のペース配分、ラスト1000mを比較できる観測データがありません。欠測を推定で埋めず、残り600mの位置取りと上がり3Fで確認できる範囲だけを掲載しています。

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