【函館スプリントS】

短距離路線整備の一環で1994年に創設された古馬重賞。創設当初は「札幌スプリントステークス」という名称だったが、1997年から函館と札幌の開催順が入れ替わったことによりレース名も「函館スプリントステークス」に改称。2006年から始まったサマースプリントシリーズの第一戦でもある。

函館スプリントS 過去レースのラップタイム

2009年・2021年は札幌競馬場での開催

馬場20040060080010001200勝ち時計RPCI
200212.0010.4011.1012.0012.3012.5001:10.331.7
200311.8010.5011.2011.6011.7012.5001:09.335.9
200411.8010.6011.3011.8011.5012.4001:09.437.3
200512.2010.4011.0011.5011.6012.3001:09.038.2
200612.2010.7011.2011.6011.8011.6001:09.142.3
200712.0010.4011.4011.7011.2012.2001:08.940.5
200811.7010.2010.9011.7011.9012.0001:08.433.5
200912.1010.5011.2011.5011.4011.8001:08.542.3
201012.0010.2010.9011.6011.4012.1001:08.237.1
201111.8010.4010.9011.5011.4012.0001:08.038
201212.1010.8011.4011.9011.4011.8001:09.442.8
201312.0010.7011.4011.6011.0011.8001:08.545.2
201411.9010.8011.1011.4011.3012.0001:08.542.3
201511.7010.3011.0011.6011.8011.9001:08.335.8
201611.8010.6011.0011.5011.3011.6001:07.841.8
201711.7010.1010.4011.0011.4012.2001:06.835.1
201811.8010.4010.9011.3011.3011.9001:07.639.9
201912.3011.0011.1011.3011.0011.7001:08.448.6
202012.0010.4011.0011.2011.1011.8001:07.543.2
202111.7010.3010.8011.1011.4012.3001:07.637.1

函館ダート1200mは前半が上り勾配・後半が下り勾配というコース形態。そのため下り勾配の恩恵を受けられる後半(4コーナー)の失速率は他の1200m戦よりも低い。函館スプリントステークスは函館前半開催に行われることもあり、スタートからゴールまでも11秒台のラップが続く高速決着にもなりやすく、馬場・ペース次第では1分7秒に迫る時計になることも。
平均 RPCI38.9 前3F33.4 後3F35.1 勝ち馬PCI43 勝ち馬上がり3F34.7

1~3着馬の脚質分布

過去20年では、逃げ・先行で13勝。馬場状態の良い開幕前半開催に行われることもあり速いペースで流れたとしても前目(4コーナー5番手以内)にいないと勝つのは厳しいレースといえる。とはいえ、札幌競馬場で開催された2年を除いた18回で逃げ馬が勝ったのは2018年セイウンコウセイ・2019年カイザーメランジェの2回にすぎず2019年は禁止薬物騒動で登録13頭のうち6頭が除外され7頭立ての競馬になった年で「逃げて勝つのも簡単ではない」と理解しておくのが素直。
2・3着には後ろからの馬でも差し届く傾向となっているので、前✕前だけの馬券の組み合わせは避けた方がよい

函館スプリントS 枠番・馬番別の傾向

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 4- 2- 3-22/31 12.9% 19.4% 29.0%
2枠 2- 2- 2-25/31 6.5% 12.9% 19.4%
3枠 4- 3- 1-25/33 12.1% 21.2% 24.2%
4枠 0- 2- 5-27/34 0.0% 5.9% 20.6%
5枠 1- 2- 2-32/37 2.7% 8.1% 13.5%
6枠 2- 2- 1-33/38 5.3% 10.5% 13.2%
7枠 5- 4- 3-28/40 12.5% 22.5% 30.0%
8枠 2- 3- 3-31/39 5.1% 12.8% 20.5%

馬番着別度数勝率連対率複勝率
1番  2-  2-  3- 13/ 2010.00%20.00%35.00%
2番  4-  0-  1- 14/ 1921.10%21.10%26.30%
3番  1-  3-  1- 14/ 195.30%21.10%26.30%
4番  0-  2-  1- 16/ 190.00%10.50%15.80%
5番  0-  1-  1- 17/ 190.00%5.30%10.50%
6番  3-  1-  0- 15/ 1915.80%21.10%21.10%
7番  1-  0-  2- 17/ 205.00%5.00%15.00%
8番  1-  0-  2- 16/ 195.30%5.30%15.80%
9番  1-  2-  2- 15/ 205.00%15.00%25.00%
10番  1-  2-  3- 14/ 205.00%15.00%30.00%
11番  0-  1-  1- 18/ 200.00%5.00%10.00%
12番  2-  1-  0- 13/ 1612.50%18.80%18.80%
13番  0-  1-  2- 13/ 160.00%6.30%18.80%
14番  3-  1-  0- 10/ 1421.40%28.60%28.60%
15番  0-  0-  0- 12/ 120.00%0.00%0.00%
16番  1-  3-  1-  6/ 119.10%36.40%45.50%
偶数 15- 10-  8-104/13710.90%18.20%24.10%
奇数  5- 10- 12-119/1463.40%10.30%18.50%
大外  2-  3-  2- 13/ 2010.00%25.00%35.00%

スタートから3コーナーまでは490mあるのでコース形態による内外の有利不利はさほど大きくないコース。ただ、内外から挟まれてポジション取りが難しくなりやすい4・5枠の成績が振るわないことはおさえておきたい。また、配当的な妙味では人気になりやすい内枠よりも外枠の方が上で、スタートにへの影響が小さい(ゲートが後入れになる)偶数馬番の成績の方が優秀。

函館スプリントS 人気別の傾向

人気着別度数勝率連対率複勝率
1番人気  5-  4-  2-  9/ 2025.00%45.00%55.00%
2番人気  4-  4-  1- 11/ 2020.00%40.00%45.00%
3番人気  4-  1-  3- 12/ 2020.00%25.00%40.00%
4番人気  1-  1-  4- 14/ 205.00%10.00%30.00%
5番人気  2-  2-  2- 14/ 2010.00%20.00%30.00%
6番人気  1-  3-  1- 15/ 205.00%20.00%25.00%
7番人気  0-  0-  2- 18/ 200.00%0.00%10.00%
8番人気  1-  2-  0- 16/ 195.30%15.80%15.80%
9番人気  0-  0-  0- 19/ 190.00%0.00%0.00%
10番人気  0-  2-  2- 15/ 190.00%10.50%21.10%
11番人気  0-  0-  1- 18/ 190.00%0.00%5.30%
12番人気  1-  0-  2- 14/ 175.90%5.90%17.60%
13番人気  1-  0-  0- 14/ 156.70%6.70%6.70%
14番人気  0-  1-  0- 12/ 130.00%7.70%7.70%
15番人気  0-  0-  0- 12/ 120.00%0.00%0.00%
16番人気  0-  0-  0- 10/ 100.00%0.00%0.00%

1番人気は過去20年で5勝も直近過去10年ではわずかに1勝・2着2回と信頼度は低いが、2018年から4年続けて馬券にはなっている。1~3着馬とも人気分布の広い結果になっていて、馬券の組み方の難しいレースであるといえる。着順固定の3連単・馬単は避けてマルチや連複の馬券推奨。

函館スプリントS 前走レース(ローテーション)別の傾向

前走高松宮記念組が4勝・2着3回。高松宮記念組は基本的には着順通りに受け止めて良く、高松宮記念の上位入線馬が出走してくるようなら素直に軸に据えるのが賢明。また、GⅠで好成績を残して当レースに臨んできた馬も基本的には信頼できる。特に桜花賞組のスプリント路線転向パターンは買い。他方で格下のレースから馬券になるケースは減少傾向で前走3勝クラスから馬券になったのは、2015年ティーハーフ(1着)が最後で、過去10年ではこれと2012年のビスカヤ(3着)の2例のみ。

函館スプリントS 年齢・性別の傾向

年齢着別度数勝率連対率複勝率
3歳  4-  4-  4- 25/ 3710.80%21.60%32.40%
4歳  5-  4-  5- 27/ 4112.20%22.00%34.10%
5歳  8-  2-  5- 64/ 7910.10%12.70%19.00%
6歳  2-  7-  4- 54/ 673.00%13.40%19.40%
7歳  1-  2-  1- 27/ 313.20%9.70%12.90%
8歳  0-  0-  0- 16/ 160.00%0.00%0.00%
牝馬  10-  4-  7- 55/ 7613.20%18.40%27.60%

数の上では5歳馬が8勝で最も多いが、率では4歳馬の方が優秀。また、斤量の恩恵のある3歳馬も侮れない。特に、3歳牝馬は50kgで出走できるケースが多く4勝のうち3勝が牝馬によるもの。牝馬は過去20年では10勝しているが、直近10年では2勝・3着2回でこの2勝はいずれも3歳牝馬。

函館スプリントS 負担重量(斤量)別の傾向

3歳52kg 4歳以上56kg(牝馬-2kg)を基本重量とする賞金別定(収得賞金3000万円超過馬は超過額2000万円毎に1kg増)。
3歳馬は背負わされていない方が強く、古馬は背負わされている方が強いという傾向。

函館スプリントS 種牡馬別の傾向

大きな傾向としてはミスプロ系種牡馬が強いといえるが、タフな競馬でのスピード持続に優れた馬が多いクロフネ産駒が異なる馬で3回の馬券がらみ。また、マンハッタンカフェ産駒は2頭別の馬で2戦2連対のパーフェクト。

函館スプリントS 騎手別の傾向

過去20年では池添が4勝。直近10年では1勝にとどまっているものの1回函館は例年勝ち星を量産する開催でもある。また、丸田が3頭の馬で1・2・3着を1回ずつ。しかも2頭は10番人気以下の人気薄。

函館スプリントS 狙い馬のプロファイル

  • 桜花賞(NHKマイル)からスプリント路線に転じてきた牝馬
  • 高松宮記念好走の短距離実績馬

シェアする