ダイヤモンドS 過去レースの傾向・狙い馬プロファイル

レースの創設は1951年。当初は中山芝2600mの条件で開催されていたが、1965年からは3200m、1997年からは2月東京開催の3200m、2004年からは現在の東京芝3400mで施行されている。春の天皇賞にむけて賞金加算をしたい馬の集まるレースではあるが、スピード(中距離重視)へのトレンド以降にともない小粒な組み合わせになることも珍しくなくなった。
なお、東京芝3400mコースが使用されるのは現在の番組ではこのレースのみ。
今回は、3400mでの施行となった2004年以降のレース傾向などを紹介。

目次

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ダイヤモンドS 過去レースのラップタイム

スタート地点は向正面バックストレートの真ん中付近(坂の下)で芝コースを約1周半廻る540度ターンのコース(コーナー6つ)。最初の3コーナーまでの距離は約250m、1周目直線は約560m、2周目の向正面直線約450m、ゴール前直線525.9mで、1800/3400mが直線で都合4回の坂超えとなるコース。

全体的なラップ傾向は、他の長距離戦と同様にレース後半のロングスパート型で2周目向正面の坂の下りから徐々にペースがあがり最後の直線勝負となるのが一般的。とはいえコーナーを6回廻る関係で隊列もかなり縦長になりやすい点にも注意しておきたい。

1~3着馬の脚質分布

東京コースでのロングスパート戦ということもあり、勝ち馬は圧倒的に差し馬が優勢。ただ、上でも触れたように隊列自体がかなり長くなりやすいレースということで、2・3着には前目の馬が粘り残すケースも珍しくなく、差し✕差し✕差しのような極端な組み合わせの馬券はリスクが高い。
近10年で逃げて馬券に残ったのは2019年サンデームーティエ(8番人気・2着)、2012年ケイアイドウソジン(15番人気・1着)といずれも人気薄、「長距離は人気薄の逃げ馬」の格言は気を止めておきたい。

ダイヤモンドS 枠番・馬番別の傾向

内が有利に思われやすいレース条件だが勝率・連対率・複勝率・回収値のすべての項目で8枠が最も優れている。被される内よりも自分から動ける外という結果は、ロンスパ戦での差し馬台頭という結果ともリンクしやすい。

ダイヤモンドS 人気別の傾向

ハンデキャップ戦ではあるが近年では1番人気の信頼度が高く過去10年で6勝。2・3着の人気分布が広いことを念頭におけば、1番人気の頭固定から馬単・3連単が狙い目のレース。

ダイヤモンドS 前走レース(ローテーション)別の傾向

前走万葉S(年初の3000mOP戦)が合計5勝で最多だが出走頭数も抜けて多い。勝率・連対率という点では有馬記念組の方が信頼度は高いがこちらも人気になりやすく回収率の点では妙味にかける。

「前走非重賞(条件戦含む)」を相手に

配当妙味が高いのは前走重賞ではなく非重賞組、OPも頭数の多い万葉S組よりは他路線・条件戦の馬を積極的に狙いたい。

ダイヤモンドS 年齢・性別の傾向

7勝15連対の4歳馬が数でも率でもトップの成績。ただ、回収率では7・8歳の妙味の方が遙かに高い。牝馬はかなり苦戦の傾向で、少なくとも牡馬相手のOP以上で互角に戦えている実績は要求したいところ。

ダイヤモンドS 負担重量(斤量)別の傾向

近年はバリバリのOP馬の出走が少なく該当場は決して多くないが57kg超の斤量を背負わされた馬は基本的に信頼してよいレース(近10年ではフェイムゲーム・アルバート・ジャガーメイル)。上記の事情から斤量差が開くことも少なく斤量だけを理由に狙いをたてることは控えた方がよさそう。
前走斤量との比較では減っている馬よりも増えている馬の方が圧倒的に優勢

ダイヤモンドS 種牡馬別の傾向

長距離戦で実績のある種牡馬が素直に強いレース。ディープインパクトは0-2-4-24という成績(出頭頭数が最も多いのにもかかわらず勝ち切れていない。

ダイヤモンドS 騎手別の傾向

現役では北村宏の3勝が最多もルメールの勝率5割・複勝率75%は見事。長距離戦は騎手の駆け引きもレースを左右する大きな要素になるだけにペース判断に長けたジョッキーだけでなく「ギャンブルを打てるジョッキー」の一発にも警戒したい。


ダイヤモンドS 狙い馬のプロファイル

  • 1回東京開催東京芝2400mの条件戦で好走した馬(軽ハンデ馬)
  • 過去に芝2400m以上で好走歴のある前走ダートの馬
  • 前走白富士S(東京芝2000m)敗退で斤量が前走から3kg(以上)軽くなった馬
  • 外国人騎手騎乗馬

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